ちょうど1週間前に寺子屋塾で開かれた読書会に参加しました。
『言葉のズレと共感幻想』という本の第1章を参加者全員で輪読し、読んでみて浮かんだ問いや考えたこと感想を共有しながら対話して深めていきました。
その場で輪読するので読んでいなくても本さえあればOKではあったのですが、僕は既に16章中の12章まで読み進めていました。
というのはこの本の内容が僕の考えていることに直結することが既に分かっていたからでした。
であれば事前に読み進めておいて、読書会でさらにほかの人の捉え方も織り交ぜて深めたいと思っていたからでした。
(でもこれほど読んできていたのは主催者の本田さんと寺子屋塾の井上先生ぐらいでした)
ちなみにタイトルが(その1)となっているのは既に第2回が企画されているためです。
さて「この本の内容が僕の考えていることに直結することが既に分かっていた」と言いました。
この本は細谷功さんと佐渡島庸平さんの2人が著作したもので、対談形式で書かれています。
細谷さんはビジネスコンサルタントをされた経歴があり、有名な著書の1つに『具体と抽象』があります。
『具体と抽象』に関しては以前に投稿したことがあります。
【抽象的なものを具体化させる】 - 気分やさんの気ままなぶろぐ
今の僕自身の課題の1つが具体と抽象に関することで、今回の本にも書かれています。
『具体と抽象』をいずれ手元に置こうと思っていたところに読書会をやると聞いたので手に入れたのでした。
また、今回読んだ第1章に紹介されている「DoubRing(ダブリング)」はこの本を手に取る前から知っていました。
【DoubRingで2つの要素の関係を見る】 - 気分やさんの気ままなぶろぐ
【個別でインタビューゲーム!(後編)】 - 気分やさんの気ままなぶろぐ
また、「宇宙船地球号ミッション!」のメンバーでインタビューゲームをやりましたが、そのきっかけは言葉のズレが生じたことですが、その際もDoubRingを紹介しました。
【宇宙船地球号ミッションメンバーでインタビューゲーム会!】 - 気分やさんの気ままなぶろぐ
もう1人の佐渡島さんは編集者で、僕としては『ドラゴン桜』を担当していた人として知っていました。
また『観察力の鍛え方』という本も出していることも知っていたので興味ある人でした。
読書会ではDoubRingの活用の仕方や言葉のズレに関しての経験、言葉の抽象さが持つ側面を考えました。
第2章に出てくる具体と抽象の話も今回で見出しつつあったように思いました。
今回の読書会での僕の感想を抜粋して紹介します。
言葉はズレるものですが、問題となるのはズレの大小なのではなくズレの折り合いがつくかどうかのように思いました。自分の言葉の使い方・捉え方が分からなくなる・見失うということが立ち位置が分からなくなるということ、また自分と他者、あるいはコミュニティで扱いきれなくなると問題として表面化するように思いました。言葉は価値観がとけこんでいながらもデジタルなものと考えると、問題が生じるのは言葉のズレを認識できていないからなのかもしれません。
ところでこのような記事を見かけました。
ここに出てきている「デザイン」という言葉についても、この投稿者と僕の解釈とでもズレがありそうです。
(こういうことがあると「ヴィトゲンシュタインっている」と心の中で思っています)
僕としては「デザイン」に敗北も何もなく、そもそもデザインされていないと思ったりするのです。