【連続投稿38日目 1559投稿目】
【作成日時:4/24 17:34~18:12、38分】
「STEAM NEWS」というメルマガのニュースレターを受け取っています。
国内外の科学・技術・工学・アート・数学の分野などの話を面白く記事にしているので気に入っています。
先月のニュースレターに『ビッグデータの残酷な現実』という書籍の話を紹介されていました。
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特に気に入った部分を簡単に紹介すると、著者が男性と女性の年齢ごとで何歳の異性を好むのかという調査についての話です。
その調査では人物ごとにどれぐらい好きであるかを1~5点を付けて実施したようです。
そしてある女性はほとんどの男性から3点を付けられたのに対して、別の女性は半分の男性から1点、残り半分の男性は5点を付けられたようです。
するとどちらの女性も平均点としては3点ということになります。
ではどちらの女性も同じ人数の男性からアプローチを受けることになるでしょうか?
結果は後者の1点と5点を付けられた女性の方が3点を付けられた女性より70%多くアプローチを受けたようです。
2人の点数の付けられ方の違いはいわば「ほどほどにいい女性」と「人によって好みが分かれるような女性」ということでしょう。
その違いは「3点」と同じになっている平均点では測れないということになります。
この違いが表れるのがニュースレターの中でも書かれている「分散」という観点です。
簡単にいえば平均点と各点数との差の大きさです。
最初の女性は分散はないのですが後の女性は分散が大きいということになります。
この話は社会調査に付随する話ですが、分散という観点は僕は非常に重要であると考えています。
それを非常に実感できるのが経営という世界だと思います。
ワークショップとして実施もしている「経営ゲーム」の中で、利益を上げるにあたっての経営の仕方は1つに限りません。
それは「ローリスク・ローリターン」であったり「ハイリスク・ハイリターン」といったような形となります。
このリスク・リターンの大きさというのは、見込める利益という平均に対する分散の大きさにあたるわけです。
「ローリスク・ローリターン」は分散が小さいので安定的、しかし大きく利益が上がることはない、だけれど大きく下がることもない。
「ハイリスク・ハイリターン」は分散が大きいのでアグレッシブ、大きく利益が上がることがある、しかしうまくいかないと大きく損失を出してしまう。
このような関係性があるわけです。
そしてこの2つには良し悪しが必ずしもあるわけではありません。
経営ゲームでいえば、以前の経営ゲーム塾の振り返りでも書いたようにその人によって合うか合わないかもあります。
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
実は僕もなのですが、学校教育の数学で統計の勉強をしていて知識を詰め込むようなことをしていると複雑な計算式ですから掴みにくいです。
しかし何につながることかを理解すると、案外分かりやすいものではないかと思います。
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