【らくだプリント 小5-7】
前回の倍分を経て今回は通分が必要な分数の足し算になりました。
以前に通分することについて書いたことのですが、今回はこの話を踏まえて書いてみたいと思います。
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
この時には通分して分母をそろえることをコミュニケーションを取ることになぞらえて考えました。
それぞれの人で固有の世界を持っているため、人と人が関わり合うためにはお互いに寄り添い共通の世界を生み出すことになります。
ここにさらに見方を付け加えられないかと思いました。
それが「具体と抽象」です。
(過去にこういう話を書いたこともありますがまた別のことを考えていこうと思います。)
このようにこの2つは同じような関係の図に表せるのですよね。
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さて「具体と抽象」について以前にも書いたものもありますが改めて簡潔に紹介すると、具体と抽象はピラミッド状に段階的な構造になっていて、行き来することができます。
ここで今回のことである分数について考えてみようと思いますが、「1/2」も「2/4」のどちらも具体的な数ではあります。
さて「168/384」と言われてどういう分数であるかピンとくるでしょうか?きっとこないかと思います。(僕もテキトーに考えましたし)
しかしこれを約分した数である「7/16」となると、どちらも同じ数をあらわしたものではあるものの、約分されたものの方が解像度が高く輪郭がはっきりしたものとなったのではないかと思います。
そう捉えてみると「約分」は「具体」であると考えられるのです。
そしてコミュニケーションを取るにあたっては寄り添うためには自分の中にあるものを加工することになります。
その寄り添うための加工は抽象化ではないでしょうか。
ということは通分するにあたって行うことである「倍分」は「抽象」であると捉えることができるように思いました。
今回は約分と倍分の関係性に具体と抽象を見出しました。
そしてこれは仮説ですが、同じような関係図のものの多くは、分数や具体性のように間を行き来することが大切だったりするのではないでしょうか。