通い始めてからもう3か月以上経っている寺子屋塾でのらくだプリントの計算、今は3項の分数の足し算をやっています。2項だったのが3項になるというのは思っていた以上に大きな変化だと思ったのでした。
やる前は3項と言っても通分は複雑になるものの分子を足すということについては左から順に足していけば結局2項の足し算を2回行う程度のことだ、そう思っていました。
ですがやってみるとそれ以上に計算の世界が広がっていることを感じました。1つは工夫して計算するようになるということです。通分した後の分子を足していく場面のことですが、例えば12+21+18というような計算です。左からでもできますが、33にした後に18を足すという計算に少しばかり負荷がかかります。一方、12+18を先にしてしまえば30に21を足すという比較的楽な計算で済みます。2つのやり方の差は微々たるものかもしれませんが30問以上連続でやると積み重なって大きな差となるのです。そして、3項だったからこそ順番を代えて計算する(交換法則)ようになったのです。
もう1つは問いをもつようになったということです。最初のうちは1/2+1/5+1/7のような1/nの分数(単位分数)を3つ足すという問題が出たのですが、1/2+1/3+1/6を計算するとどうなるでしょう?答えは6/6となりつまり1になるのです。それから1/2+1/4+1/8は7/8となるのです。この計算をした時にどこかひっかかるものがあったのです。そして考えてみると1つ目の方は完全数と呼ばれるものに関係していて、2つ目の方は分母が順に2倍されていることが重要だということに気づきました。他にも計算した後に約分できたりできなかったりするのですが、それがどうしてなのか?、何かしら法則を見いだせないかとか考えたりしたのです。こういったことは2項の分数の計算では考えることがありませんでした。3項になったことで不気味さのようなものが生まれたのです。
ただ1つ付け加えられたように見えるのですが、直線が延びたといったようなだけでなく平面的な広がりが生まれたのだと感じました。