気分やさんの気ままなブログ

【続・「わかる」と「できる」の違い】

【連続投稿59日目 1699投稿目】

【作成日時:9/15 16:31~17:41、70分】

 

 一昨日から予告として打ち続けてきた「わかる」と「できる」の違いについて考えて行きます。

【(予告)続・「わかる」と「できる」の違い】

【(予告その2)続・「わかる」と「できる」の違い】

予告の中でも書いたように、今回のタイトルに「続」とついているとおりこのテーマについては書いたことがあります。

タイトルもそのままです。

itasan-kibunyasan.hatenablog.com

そもそも以前にも話したこのテーマを改めて書こうと思ったのは、この投稿を書き進めている中で結びついたわけですが、その時に書いた「わかる」と「できる」に対しての自分の捉え方がかなり変わったと感じたからです。

itasan-kibunyasan.hatenablog.com

 

 では経緯を整理したところで本題に入りましょう。

考え方が改まったことについて、それを考えるたことになる足掛かりは以前に書いた「わかる」と「できる」の話の中に実はあったのです。

前の投稿では「07」という書き方はおかしいとわかっていたとしても問題を解く中で気づかぬうちに「07」と答えてしまうことがある、ということを例に出しました。

つまり「わかって」いても「できない」ことがあるということになります。

そして、その後に

(この議論に「いやこれはわかっていないということだ」と思ったのならそれは定義の問題、言葉のあやでしょう。)

という補足を書いたのですが、この「言葉のあや」にこそ考えたいことがあるのです。

これは「わかる」の前にどんな「何が」をつけたかによって生じるズレなのです。

 

 2ケタ×2ケタの筆算を例に出しましょう。

2ケタ×2ケタの筆算というのは2段目に書くことになるものは1ケタ左にずらして書きます。

それで正しい答えを出したなら「やり方が」「わかる」ということになります。

ですが、ところでなぜ2段目は1ケタ左にずらして書くのでしょうか?

この理由は2段目の計算は十の位の部分に関する計算で、実際には0があるからです。

ですが、このようなことを知らなくても正しい答えを出すことはできるのです。

すると「2段目が1ケタ左にずれる理由が」「わかっていない」ということになるのですね。

すると「わかる(わからない)」の前につく言葉によって「わかる」「わからない」が転じるのです。

そしてこの前につく言葉が省略されていることで、上に引用した「いやこれはわかっていないということだ」という食い違いが生じるのです。

 

 さて「できる」についてはどうでしょうか?

正しい答えを出して○がもらえていれば「できる」だと考えている人は少なくないのではないでしょうか。

ですが2ケタ×2ケタのかけ算が10秒でやったのと1分かかったのと、解き方を見ながらやったもの、全部同じ「できる」でしょうか?

そうそれぞれ「すらすら解くことが」「できる」、「時間をかければ」「できる」、「やり方を見て解くことが」「できる」、とこれまた前につく言葉が違いますね。

そしてこれらの言葉は「どのように」という様子を表しています。

「わかる」の方は「内容」、「できる」の方は「様子」なのです。

公文式に関する投稿の中で書いた

今改めて考えてみると、「わかる」と「できる」は簡単に論理関係がいえるほど単純ではないものだということです。

ですので、できる「から」わかるということも一概にはいえないものだと思います。

の原因はここにあります。

そもそも「わかる」と「できる」のレイヤーが全く異なっているのです。

昨日の投稿に書いたchat GPTに聞いた「わかる」と「できる」の違いについての最後の部分

「わかる」は理論的な認識を指し、「できる」はその理論を現実で応用し、成果を上げられることを意味します。

は、やはり「わかる」があって「できる」があるというような書かれ方となっています。

しかし2ケタ×2ケタのかけ算の話のようにわからなくてもできる場合もあるわけです。

だから「内容」と「様子」の組み合わせによって「わかるしできる」「わかってもできない」「できてもわからない」「わからないしできない」の4つがあるのです。

そしてこれが勉強している本人が「できる」という思い込みを生み出してしまうことがあり、また教える方からしたら「わかればできる」という錯覚を生み出すのです。

これがちゃんと自学自習しているはずなのに上手くいかない、正しいことを教えているのに学習指導がうまくいかないということの正体でしょう。

 

 ですから公文式の教材にしてもらくだプリントにしても、目標時間が設定されていて時間を測るようになっているのでしょう。

 

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