【らくだプリント 小3-25(続き)】
2けた÷1けたの割り算の筆算で、ほとんどの問題は答えが2けたになります。
ですがこのように答えが1けたとなる問題も混ざっています。
既に習った人からすると当たり前に「7」のように答えることでしょう。
ですが、初めて習う子がやったとしたらどうなるか想像してみたのでした。
中には「07」と答えてしまう子がいるのではないでしょうか?
なぜなら最初のこのやり方を忠実に守っているからです。
寺子屋塾の井上先生と「わかる」と「できる」の違いの話を直接でもお互いのブログを介してでも話をしています。
十の位に「0」を書いてしまったというのはまさにこの「わかる」と「できる」の違いの具体例の1つだといえるかと思います。
この子にただ単に「数字を声に出すときゼロナナなんて言い方する?」と聞いたらノーと答えられるでしょう。
ですからわかってはいるのです。
しかも筆算でなく普通の横書きの割り算で問題が出されたならば、九九の逆ということからも0を書くことにはならないでしょう。
しかしこの割り算の筆算をやった時にはこのルールに反してしまい、できなかったのです。
(この議論に「いやこれはわかっていないということだ」と思ったのならそれは定義の問題、言葉のあやでしょう。)
そして答え合わせをしてみて、0を書かないものだと気づき、次にやった時には正しい書き方で答えられる、これが「できるようになる」ということほかならないわけです。
最初の方で「既に習った人」という言葉を使いましたが、それはすなわち「できる人」だったわけです。
そしてこの「わかる」と「できる」の違いから生じるすれちがいというものは、上意下達な仕事にもよく見られることではないかと思います。