【らくだプリント 小5-18】
最小公倍数のプリントを経て再び分数の足し算です。
通分する数が大きくなったことに加えて、計算すると仮分数かつ約分できる分数となっています。
このプリントでは仮分数を帯分数にすることと約分をする必要があります。
そのようなこともあって問題のところに
※帯分数にしてから約分しなさい
と書いてありました。
ですが僕としてはこの文章がどこか気になったのでした。
このプリントにおいては帯分数で答える必要があるので「仮分数から帯分数にすること」と「約分すること」は必ずすることになります。
しかしこの2つの操作はどちらからやってもいいのです。実際答えは変わらないですから。
ですがこのプリントの誘導にあるとおり、帯分数化→約分の方がやりやすいでしょう。
実際に僕も暗算でしてはいるものの考えている流れはこのとおりです。
それには理由もあって、大きい数を扱う方がやりにくいこと、それに加えて以前にも書いたように帯分数にした後は整数を無視できるようになるからです。
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
あとは細かいことを言うと先に約分すると分母も分子も変化するので頭のメモリーをかなり使うことになるので、僕も約分→帯分数化で暗算できる自信はあまりないです。
ということでこのプリントの誘導は妥当です。
ただ僕がこの誘導の文章で気に留まったのは、この小学生の段階でこのようにやるということが学びにどう影響を及ぼすかです。
仮分数でなくしてから約分するということは、例えば分母が10のものについては2/10、4/10、5/10、6/10、8/10のみに絞られます。
これがもし仮分数で約分することになればさらに12/10、14/10、15/10、16/10、18/10、・・・と扱う約分が膨大となるわけです。
ですから帯分数にしてから約分をするというのは、自動的に約分するものを絞って練習することができるようになっているのです。
だから使うものだけを集中的に練習して慣れることができるのです。
どのような手順でやれば簡単にできるか分かる人からすれば何ら当然に思うところかもしれません。
ですが思っている以上にこの帯分数化と約分をするということには考えられることがあるのかもしれません。