気分やさんの気ままなブログ

【日本語と英語の違い】

 『数学する人生』を読み終えた頃だったこともあるでしょうが、割りばしの包装の注意書きが目に留まりました。

 

 『数学する人生』の中に西欧と日本では価値観や考え方の根底である”情緒”が違っていて文化にも違いがあることが書かれています。

文化が違うからこそこの本の中でも度々俳句や詩歌が出てくるのでもあると感じているのですが、つまりは言葉というものの性質です。

それがこの包装のつまようじの注意書きに現れていると感じました。

日本語は「開封時にご注意ください」となっているのに対して英語は「Toothpick may hurt your finger.」となっています。

日本語の注意書きは何ら自然な表記に感じるのですが英語の方はどこか違和感というか不思議な感じがしませんか?

この英語を直訳すれば「つまようじは指を傷つけるかもしれません」です。

もう少しくだいた訳し方でも「つまようじで指をけがする可能性があります」です。

逆に日本語の方を英語にそのまましてみると「Please be careful when opening.」とかでしょう。(これが英語文化で使われる言い回しかはさておき)

これだけでも日本語と英語のとらえ方の違いが表れていることが分かります。

ですがこのように直訳の関係でないということはあえてしていること、つまりそれぞれの文化圏の人に合わせた表現を採用しているからであるといえるでしょう。

これがそれぞれの文化圏の人に自然な表現だと思えるのは”情緒”が違うということの表れでしょう。

 

ちなみにそれぞれの注意書きをGoogle翻訳にかけてみました。

日本語の注意書きは「Please be careful with toothpicks when opening.」と訳されました。ただし「つまようじに」と付け加えてです。(付け加えないと「with toothpicks」が抜けました)

逆に英語の注意書きは「つまようじで指を傷つける可能性があります。」でした。

果たしてGoogle翻訳は各文化圏の”情緒”に沿って訳したものでしょうか?・・・