先月に参加した読書会でのお題本となっていた『言葉のズレと共感幻想』を最後まで読み終えました。
(先月の読書会に参加した時のことはこちらに書いています↓)
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
この投稿から連続して書いたのは僕がこの本から深く知りたかったコミュニケーションや言葉、具体と抽象という面でした。
しかしそれとは別の面で想定していなかった面白い話がこの本には書かれていました。
それは「シェアリングエコノミー」というものです。僕もはじめて知った言葉で、日本語で表せば「共有経済」になります。
シェアリングエコノミーとは広義な解釈として簡単にいえばモノや場所やスキルなどを自分だけでもなくほかの人とも共有することです。
細かい定義まで考えると、どこからを共有とするか、どのように共有されるか、についてで用いられる場所によって異なっているのではないかと思います。
「シェアリングエコノミー」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、世の中には部分的には様々なところで実は組み込まれているかと思います。
名古屋の地下鉄には「友愛の傘」という傘の貸し出しがあります。
こういったレンタサイクルも今はあります。
『共同幻想論』を入手した、京都にあるこちらの古本屋はお金での購入だけでなくいらなくなった本4冊と交換することもできます。
本でいえば図書館はまさに本を共有している場所です。
ちょこちょこ足を運んでいる「のわ」での「0円ショップ」という活動は使わないものが出品され、欲しい人に0円で譲渡しています。
プログラマーがコードの共有や共同開発に活用しているGitHubも1つでしょう。
そして究極のシェアリングエコノミーは家のあれこれでしょう。
住み家としてはもちろんのこと、洗濯機であったり料理の調味料など、それは貸し借りでなく言葉どおりの共有です。
ここからは僕の考えになりますが、物だけでなくサービスやスキルも含めたコトモノの扱いには3つの段階があるのではないかと思います。
この扱いのことを「シェアリング」とすると、
シェアリング1.0:独占的所有
シェアリング2.0:コトモノの貸出(準シェアリングエコノミー)
シェアリング3.0:コトモノの共有(理想的シェアリングエコノミー)
それからコトモノのやり取りにも3つの段階があると思います。
このやり取りのことを「エコノミー」とすると、
エコノミー1.0:社会的価値基準によるやり取り(資本主義)
エコノミー2.0:やり取りする人の間の価値基準によるやり取り
エコノミー3.0:利害関係のないやり取り
つい1.0~3.0とビジネス書にあるような標記をしたのはかっこつけたくなっただけです(笑)
・・・さてこの段階の話に加えて、これが実は経営ゲームにも現れているというところまで書きたいのですが、まだ長くなりそうなので続きは明日に!