今日は第21回経営ゲーム塾Bを開きました。
途中参加・退室がありプログラム中に変動がありましたが、当日に参加したいと連絡してくれた方がいたおかげで基本2人版✕2卓とバランスよく実施ができました。
まずは参加者からの感想を抜粋して共有します。
・空けた方が良さそうな市場を予測してできたらいいと思いました。今までプレーした経験を毎回活かせているのかなぁと今日はそんなことを感じました。
・置かれた環境で最善の手を指すのではなく、相手の思うようにはさせたくない、損をしたくない、相手の利に則することはしたくない、そんな思いで頭がいっぱいになり、目指すゴールがブレた。これは日常生活でも同じだと感じた。
・思いきって資金を借り、市場を創造しようと、全ての材料を買い求めました。(中略)第2期終了時点の自己資本マイナスで倒産、と言われてガックリ。
利息を支払うことはできていたので、貸し剥がしに合うとは思いもよらぬことでした。
・実生活のクセがゲームに出ているというのはあると思いますが、ゲームを実生活に活かすのはやはり普段からの観察力なのだろうなとおもいました。
ここからは今回の僕の感想です。
・このゲームに独占禁止法ってないな~
今日、参加者の1人が最初に市場にある材料を全て買ってみるという試みをしました。
このゲームにおいて「市場を空ける」ことは大切なのでそれを最大限にやったわけなので理にはかなっているわけです。
それを受けて相手の方は困惑しましたが、それでも続けました。
その結果どうなったかというと、買い占めた人が先に倒産しました。
材料を買い尽くすためには最初のお金だけでは足りず、買うために膨大な借金をしたのでした。
その利子に食われたというのがタネ明しです。
それで、その方が終わりに感想でそれがうまくいかなかったことを発言したのですが、その時に僕が思ったことが「このゲームに独占禁止法ってないな~」です。
これが今回で初めて思ったことです。
現実世界の独占禁止法の肝の1つは価格設定を不当にできないようにすることがあり、それはこのゲームにはないというのはありますが、つまりは買い占めてもうまくいかないから禁止というルールを作る必要がないのでしょう。
ルールというものは、あるべくしてあるもの、必要でなければないもの、なのでしょう。
・人がいればコミュニケーションは生じるはずのもの
これは1人の方が帰られて2人版から3人1卓に切り替えてからのことだったのですが、言葉でのやり取りがそれほど多くない、やけに静かなゲームの進行になっていました。
ただ、その際にそれぞれで感じていたことは少なからずあったのではないでしょうか。
特にゲームにあたって大切な材料が枯渇ぎみになっていたのでそれについて思うことはあったのではないでしょうか?
中にはそれに他者が関係している部分もあったのではと思います。
つまり、そこには言わなければならないこと・言うべきこと・言いたいことがあったが言えていなかった、しかし言葉に表出されないながら場の雰囲気に表れていたのです。
つまりコミュニケーションというものは言葉にしなくても何かしらの形で生じているのです。
次回の日程はもう決まりました。来年の1月15日(日)に開きます。
よければご参加ください!
次回は半年に1回の、2部制で実施します。