【連続投稿129日目 1769投稿目】
【作成日時:11/25 23:52~24:53、61分】
昨日の投稿で先週に実施した経営ゲーム塾の参加者の感想を紹介しました。
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
では昨日も予告したように今日の経営ゲーム塾の振り返りでは定点観測にも関係する話を書こうと思います。
自己評価は自分のために評価するもの
経営ゲーム塾では毎回「自己評価シート」というものを配布しています。
いつも振り返りに取れる時間が限られてしまっていてあまり触れられていませんでしたが、今回は時間内に書いてもらった上に参加者への読み物として配布した文章にても書きました。
寺子屋塾の井上先生が作成されたものになるのですが、このように各項目について5段階で点数を付けるようになっています。
ところで自己評価って何のためにするのでしょうか?
このように自己評価として5段階で点数をつけるようなことはほかの場面でもあるかと思いますし、5段階でなくても自己評価をすることもあるでしょう。
その機会によって扱われ方は異なるもので、あくまでこれはこの経営ゲーム塾にあたっての話として書きます。
ですがこれが本当の自己評価ではないかと思いつつ書きます。
自己評価って何のためにするかというと経営ゲーム塾においては自分のためになります。
当たり前だと思った人もいるかもしれません。
ではどのようであれば5であったり4であったりと決まるでしょうか?
この自己評価シートには具体的な内容として各項目の観点は与えてくれていますが、具体的に何をしていたら5であるかということが書いてあるわけではありません。
具体的なことが書かれていないから困ったとか何が基準か教えてほしいとか思ったことはありませんか?
さて、基準を設けたところで自己評価にふさわしいでしょうか?
そう、その基準というのは記入する人からすると他者から与えられた尺度であり、他己評価となるのですよね。
そしてこれが肝心なところですが、自己評価において大切なのは自分なりの見方をすることだと思うのです。
たとえば一番上のコミュニケーションの具体的内容には、
自分の打ち手を分かりやすく宣言し、積極的に声かけをしたり、寸借の要請に対して快く応じたりするなど、まわりの人との良好なコミュニケーションに努めましたか?
とあります。
打ち手を宣言するにあたって何をもって「分かりやすい」のか、何をもって「宣言」なのか、何をしたら「良好なコミュニケーション」なのかは人によって異なりますよね。
そもそも作り手にも見方を記入する人に指定するということはできないのです。
ですから自己評価にあたって大切なのは自分なりの理由づけをした上で点数をつけることになります。
たとえば今回は僕もやりましたが、コミュニケーションについて自己評価をつけるとしたら4です。
それはYさんの感想にも書いてあったように「次はどうしようと思っていますか?」と相手の方に聞いたことがありました。
ですが実は今回そのように声をかけたのは先の展開に大きく影響する局面かつ相手の方がどちらのことをしてくるか予測できなかった場面においてのことでした。
細かい確認をしていたかというとしていませんでした。
ですがそれはすべてやってしまうと相手の方の学びを奪ってしまうからです。
ですからコミュニケーションの具合を加減したのです。
ですから僕としては5でなく4で良かったと思っています。
こうやって場合によっては5が最もいいとは限らないこともあります。
でもこのように考えることこそが本当の自己評価ではないかと思います。
ですから逆にいうと自己評価シートの点数を記入後に聞いてはいません。
ファシリテーターだからといって点数だけを聞いてもほとんど意味ないことはもう分かりますよね?
そしてこの自己評価の話は定点観測にも大いに関係しているのです。
定点観測では自分で取り組むことの中で観測することを決めてもいます。
そして取り組んでみてどうだったかは、考案した僕が判断するものでなく取り組んだ人自身がするものです。
1つ1つの観測したことについてどう捉えたか、自分が立てたテーマに対してどうだったか、取り組んでみてどのようなことに気づいたか。
それは取り組んだ人にしか分かりませんし、自分で腑に落とせればいいのです。
僕にできるのはその見方を広げることと深めることぐらいです。
いくら星が空の向こうの方にあるよとその人に言っても、星がどこにあるか見つけるのはその人がするよりほかありません。
自己評価で大切なのは、相手の思ったようにできるかではなく自分が納得できるかです。
それでは残りの経営ゲーム塾の振り返りは明日に書こうと思います。
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今後のイベント予定
12/22(日)10:00~17:00 ワンデイ経営ゲーム塾 @寺子屋塾 ※経験者限定
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