気分やさんの気ままなブログ

【見えないものをいかに読み取るか】

 前の日曜日に経営ゲーム塾を開催しました。今回は3人だったので1つの市場を3人で共有する3人1卓で行いました。

 

 自分がファシリテーターを務めたものが今回で3回目でしたが、今回こそは最後にしっかり振り返りを行うことを意識しました。

おかげで最後に参加者に感想を書いてもらうところまでできたので抜粋して紹介します。

 

・初めての経営ゲームはほぼ直感で自分のリズムで進めた形でした。基盤のくずれをしないように安定を求めて動いていたので、次回はもう少し投資の方に挑戦することをやっていっても面白そうだと思いました。
・現金は失うのではなくて、資本という別のものに姿を変えただけで、何か無くしたわけではないということ。かえってさらなる豊かさを生み出すものを得たということ。
・今回は、いかに効率的に行うかで自分の余白がもっと生まれるなと思った。自分の生活を見直すきっかけができた。

 

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 今回話題になったことの1つは「現金」と「資本」です。経営ゲームで用いている決算表は上下2段あり、上が現金、下が資本を算出するようになっています。

現金は見て分かるものであることに対して(現金以外の)資本はものを見ただけではいくらのものなのかが分からず読み取りにくいです。

ゆえに経営ゲームにありがちなのが経営判断を現金で行いがちになることです。

これを乗り越えるためには各部分の資産価値がどれほどでどう変化するかまで知ることにあると思います。

 

 それから今回特殊だったのが3人1卓だったということです。

2人1卓だとAさん→Bさん→Aさん→Bさん→Aさん→・・・というのに対して3人だとAさん→Bさん→Cさん→Aさん→・・・となります。

この2つの違いの1つは自分に回ってくるまでの長さです。もう1度自分に来るまでに2人挟むとその間にかなり状況が変化します。その変化を読むことが求められるのです。

 

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もう1つはAさんから見た時にBさんとCさんとでは関係性が変わるのです。

Bさんはダイレクトに影響を与える人になります。それに対してCさんはダイレクトに影響を受ける人であるのです。

勝ち負けではないですが、この3すくみの関係が3人卓の難しいところであり味わい深いところです。


 今回の参加者は全員が開催場所である寺子屋塾に通っている人であり通っている期間も長い人でした。

さすがなところは、初めての人もどの人も計算が暗算で速く正確にできていたところです。

前回参加された人も前に比べて計算が上達していたように見て取れました。そういったところからその人の状態というのも表面化されるなとも感じました。