【連続投稿70日目 1408投稿目】
【作成日時:11/13 ※ストックのため時間不明】
【らくだプリント 小5-21(4枚目(続き))】
通分のある分数の足し算と引き算の間にある約分のプリントをやっています。
ところでですが、どうしてこのタイミングで約分のプリントが組み込まれているのでしょうか?
前にも書いたとおり、約分については小4の教材でやって身につけたはずです。
それがどうして今になって分数の足し算と引き算の間という箇所に用意されているのでしょう?
こればかりは僕も皆目見当もつかなかったので寺子屋塾の井上先生に質問してみました。
すると、井上先生もらくだプリントを作成した平井雷太さんに直接質問したわけではないながらも、考えたことがあるということでした。
質問をしたところ最初に、小4のものとこれはやっぱり違うんだよね~とおっしゃいました。
僕もそれは確かに感じていることで、出てくる数や、大きい数での約分と小さい数での約分がどのように連続して並んでいるか、といったような問題の構成が違っていると思いました。
しかし井上先生は別のことに違いを見出していたようです。
それは学習者の状況です。
小4のところでは約分が単元のメインとなっていたので、思考は約分することに慣れている状態です。
一方で現在の小5のところでは通分のある足し算がメインだったところに急にやってきました。
通分は約分の逆(倍分)をしていることになり、思考は約分の真逆なことに慣れているわけです。
さらに言えば小4のところでは約分がメインだったということは数を小さくすることをしていました。
それに対して今のところは通分に加えて足し算でもあったので数を大きくすることを考えていたといえます。
つまり学習者の思考状態は真逆のようになっているのです。
約分の問題が突然出されたら頭がびっくりするわけですね。
まるで熱い風呂に入ってから水風呂に入るかのように・・・!
そして次のプリントからは分数の引き算に入ると考えると今度は数を小さくすることがでてくるというわけです。
そう考えるとこのタイミングに約分が組み込まれているのは確認のためだけでなく偏っていた思考を整える役割を担っているといえるのではないでしょうか。
井上先生からこのようなとらえ方ができるのではないかと聞いて納得できてしまいました。