気分やさんの気ままなブログ

【ややこしい言葉をどう理解するか】

【らくだプリント 小5-9~11】

 

 突然ですが問題です!

「最大公倍数」と「最小公倍数」、どちらが正しい言葉でしょうか?

答えは最小公倍数でした~。

(いくつまでという条件があれば最大公倍数というものもあるかもしれませんが、これまでで見かけたことがないので)

 

 さて今回のプリントで最小公倍数が出てきました。

それにちなんで上の問題を出したわけですが、どちらが正しいかパッと分かったでしょうか?「どっちだっけ?」と迷わなかったでしょうか?

どっちが正しいか分からない人は「最小公倍数」という言葉をひとまとまりだと思っているのではないかと思います。

最小公倍数という言葉を習う時には一連の過程があります。

まず最初には

といったように「倍数」という言葉から入ります。

次に両方の倍数に含まれているものを考えます。

それが複数の倍数に共通するものということで「公倍数」を知ります。

じゃあ大きい方は限りなく続くけど一番小さいものは何かと考える、それが「最小公倍数」というわけです。

 

 このことを考えていて似たようなことだなと思ったのが経営ゲームの中の税金と利益の計算に関してです。

細かい算出のルールは置いておいて、どのような流れでここの税引利益を出すかと言うと、「税引利益=税込利益ー税金」となります。

ここの部分も最小公倍数を考えた時のように流れを追ってみます。

まず最初は前期に比べて総資本がどれだけ増えたかによって利益が分かるのですが、利益には税金がかかります。なのでこの時点の利益は税金分も含んだ利益になります。

ですので税金を算出することになります。

税金が分かったらあとは利益のうちから税金を引くことで本当の利益、税引利益が出るということになります。

言葉のままなのですけどね。

 

 1つの単語単体で捉えるのではなく、一連の過程で捉えることで理解しやすいものはいろいろあることでしょう。

それどころか流れを追わないと本質を理解し間違えるということも中にはあるのではないでしょうか。