【らくだプリント 小4-28~30(続き)】
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昨日の投稿で、分数の引き算で多くの子が「整数-帯分数」という形のような問題を「帯分数-整数」と同じように考えてしまい勘違いすることについて、その要因を書きました。
では要因を探し出したのでどうすれば勘違いせずに理解できるかという話をしようと思います。
1つは観察力です。
らくだプリントではこのように解き方の誘導があります。
また学校の教科書であれば例題で解き方はもちろん答えまで書いてあります。
確か公文式もここは例題があったかと思います。
教材によって多少の違いはあるといえるかもしれませんが、それでも観察すれば気づくことができるようになっているのです。
ただ、子どもに合わせて伝え方は変えますが、この話が伝わるようであればせいぜい最初に勘違いする程度であとは自分の力で解決していけることでしょう。
けれども観察することが伝わらない子もいます。
そういった子はそもそも分数というものがまだ理解できていないかと思います。
そこで次の解決策になります。それは水道方式の特徴であるタイルという捉え方です。
らくだプリントでは「整数-帯分数」のところではタイルの説明が書かれていませんが、分数の引き算の最初では
のようにタイルの説明が書かれています。
これを活用すれば
も
のように考えられるのです。
特に新しいものを学ぶにあたっては具体的なもので考えるに勝るものはないように思います。
ただタイルで1問1問を考えていては時間がかかってしまいますし、書いて考えるのも面倒さが生じてしまうでしょう。
そこで3つ目の解決策で、それは分数の話に入った時に書いた「数量感覚」です。
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例えば先ほどの例だと、「1/5」は1に対してどれくらいかというと「ちょっと」のものだといえるのです。
するとこの問題は「8から4とちょっとを引くとどうなる?」とみなせます。
8から4を引くと4になりますからそこからちょっとを引くと4より小さいということで3が出てきます。
さらに1から「ちょっと」を引けば残るのは「ほとんど」です。
すると少なくとも1/5のまま答えに残ることはありえないでしょう。
そこまでこれば自然と1/5ではなく考えられる別の分数、4/5が思い浮かばないでしょうか?
ここまで長々と書いてきました。
しかし実は真新しいことは1つもないということに気づきましたでしょうか?
すべて今までにこのブログで書いた話を組み合わせればできる話だったのです。
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この時に「今までのことが身についていたら真新しいものには思えなかった」と書きましたが、どういうことか伝わりましたでしょうか?