先週末に寺子屋塾で第18回経営ゲーム塾Bを開催しました。
今回は参加者4人で、やったことある人・初めての人が半々でした。
参加者の感想を抜粋して紹介します。
・バランスをどう実現するかが課題かな~。生産と販売のバランスだ。大型設備への切りかえがうまくいかなかったのはどうしてなのかって、不思議な感じがする。
・最初の2期くらいはおこぼれをうまくちょうだいできたのですが途中から広告をとりだし、おこぼれが少なくなりました。(中略)相手もたまっている状況を見てカードを引く場面もありましたが、それが良かったのかどうかは分かりません。
・2期目の途中で「楽しんでくださいね」と助言を受けました。その言葉を受けてからたのしもうと思って取り組みました。すると、たのしくなってきました。”たのしもうとする心”を日常でも心がけようと思います。
・理屈よりは勘に従って、歩を進めた。初めてなので逆に考え方が分からず、理屈ごねるより勘に従ってできたと思う。
ファシリテーターとして見ていても、ゲームの中で様々なことが起きていて人それぞれで多彩な感想が出たのでおもしろかったです。
それでは今回もファシリテーター視点からの振り返りを。
・一緒にやる目の前の人は何者?
やり方の説明をしている時かゲームを始めたばかりの時だったかに参加者の1人から「目の前の人って対戦相手ですよね?」みたいなことを発言されました。
それを聞いて僕は「あっ、そう思ってるんですね~(笑)」って感じで濁しました(笑)
また、上の感想にも「広告」というものが販売に影響を及ぼしたことについて書かれていました。
「広告」というのは販売個数を増やすことができるものです。
また「おこぼれ販売」というのは残りの販売権が相手から移譲して販売できるものです。
つまりは広告を取得するまでは相手の販売個数が少なかったためにまだ販売できる個数が残って流れてきていたが、広告を取得し多く売れるようになったことで販売個数を満たし流れてこなくなったのです。
この一連の出来事も広告の入手前後で相手との関係性が変化しているのが分かるでしょうか?
この認識の仕方次第でこのゲームは大きく変化するのです。
・「楽しんでくださいね~」
我ながらこの日のファシリテーションの中で今日1の手応えがあったはたらきかけでした(笑)
「プロセスエデュケーション」を学んでからずっと、ファシリテーションで人の無意識レベルに介入することを目指しています。
かなりそれに近いことが今回できたのではないかと思います。
というのも、ゲームだから楽しまないとねぇ。
「今こうなってますよね?」っていう指摘に近い介入も思い浮かんだのですが、このような介入の方が今回の場には合っているように思えたので、これが浮かんでよかったです。
・ファシリテーターの介入と参加者に委ねることのバランス
毎回経営ゲーム塾を行うにあたって、できれば4期、最低でも3期まで体験してもらおうと考えています。
片方のペアはなんと5期(1人は初だったので一層意外!)まで行なったのに対してもう片方は2期までとなりました。
どうして3期までは体験してもらいたいかというと、僕としては参加費をもらっている以上それ相応の提供をする必要があると思っています。
どこまで進んだとしても過ごした時間は同じという見方もあるでしょうが、それでも「体験学習」がベースであるため進めることに学びがついてくると考えています。
一方、参加者からは「相手のペースに合わせて行おうと思っているですが・・・」と言われました。
それはすごく分かる、というか以前、確か僕がその人に話したことでもあったと思います←
ただ、うーん・・・、これをすべて書くと長くなるので割愛しますが、やっぱり3期までは進めるようにすることがファシリテーターとしての今後の課題だなと思います。
さて、もう次回の日程が決まりまして、来年の1月23日(日)に開催します!
ただ、次回は開催のスタイルをがっつり変えました!
経営ゲーム塾を基本月1で行なっていて、今回が僕がファシリテーターを務めるようになって5回目でした。
つまり次回は6回目であり半年に相当することになります。
そこで参加費も落とした上に時間を長くしながらも入退室自由、経営ゲームの種類、1人形式か複数人形式かも自由に選べるという、かなり自由度が高いものを計画しています。
詳しくはイベントページに説明がありますのでご覧ください。