気分やさんの気ままなブログ

【「人生の経営を学ぶ」経営ゲーム塾】

 5/21に寺子屋塾で経営ゲーム塾を開催しました。

今回は4人で2卓の実施となり、約20年ぶりにやるという人や初めてやるという人がいていつもと違った幅を感じました。

 

 それではまずは参加者の感想を紹介します。

 

・トータルゲームは、自分次第で、殺伐とした市場にすることもできるし、暖かい市場にもできるのだと思いました。初めてあうプレイヤーとゲームし、僕が疑心暗鬼で対応すれば、自己の利益に走り、レッドオーシャンになるし、信頼し気持ちいい関係になれば、お互いに利益を出す方向となり、ブルーオーシャンになるのかな?とゲームしながら思いました。

・わたし以外は御三方とも経営者の方々というところも関係しているのかなとは感じましたが、普段からどのように物事を見ているか、どこまで俯瞰出来ているか、反対にどこまで深掘り出来ているかといったところが試されるゲームでもあるのではないかと感じました。

・決算の書類を書く練習には、なるとわかりました。対戦相手の経過が見えるのがご都合主義に感じます。現実では見えません。(会場について)ついたてを使い、奥のパソコンや本が見えないようにしては、いかがですか?。

・板さんの「人生の経営を学ぶ」を読ませていただきました。まさに、「人生を経営する」というのが、学びなんだと納得しています。景気の状況が、なぜ設けられているのでしょうか。私は、景気に一喜一憂しない心を学ぶためだと思っています。

 

 それでは続いて僕の思ったことを3つ紹介します。

 

「人生の経営を学ぶ」

 今回から参加者に何かしらの「おみやげ」をお渡ししようと思い、その第1弾として僕がどうして経営ゲームをやっているか、そしていろんな人に広めているかということをまとめました。

あくまでも「今の時点で」にはなりますが、根幹は変わらないことでしょう。

A41枚の文量になりますので長いですが紹介します。

 

 トータルゲームシリーズ(TG-E、TG-C)を通称「経営ゲーム」と呼んでいます。「経営するゲーム」にほかなりませんが、さて「経営する」の目的語は何でしょうか?この問いに大半の人は「会社」や「企業」と答えるのではないかと思います。私が初めてこの経営ゲームと出合った時には学校に勤めていたのですが、それでもみなさんと同じように「会社」を経営することを学ぶものだと思っていました。

 

しかし何回か挑戦したある時、「人生を経営する」という言葉が降りてきたのです。

 

 自分を取り巻く日常は会社と同様で、状況は刻一刻、大なり小なり変化しているものです。その状況変化を認識し、正確にとらえ、変化に適した次の手を選択しているのです。その選択は一定の尺度によって決まるものであり、その尺度はその人の価値観から生まれているものです。そしてそのうちの損(=コスト)の大部分は「資産(お金)」「時間」ではないでしょうか。また、中には「運」など自身ではコントロールできないものもあります。これらを会社、とりわけ管理職の人々は意識的に熟考しているというのです。でも自分の日常生活を見つめ直してみてください。自分の日常生活からもすくい出せそうではありませんか?そしてすくい出していることに気づくと、観察力や判断力、計算力、バランス力が欠かせないことに気づかされることでしょう。

 

 こうやって話を繰り広げていくと会社経営と日常生活という2つの距離が少しずつ縮まってきたように感じる人もいるのではないでしょうか。とは言ってもこの2つはやはり異なるレイヤーに存在しているものなのです。よって異なるレイヤーにあるものを丁寧に抽出し、結びつけることで日常に還元していく、ということ(=学び)が必要なのです。それを経営ゲームという非日常的な参加体験型学習コンテンツが一躍買っているのです。このような文章だけで伝わり生き方を変えることができるのであればおそらく書籍となっていて大ヒットしていることでしょうから。さらには同じ体験をした人との対話によって学びは加速することでしょう。それがワークショップとして開催している「経営ゲーム塾」になります。

 

 そして参加体験型学習コンテンツと言いましたが、参加体験とは「自分」がするものです。ですから経営ゲームをとおして得られる学びというのは経営の周辺にある要素に限らず、実は自分の中にある価値観や観念などといった、自己理解が深まるものでもあります。それが「人生を経営する」ことにつながるのだと私は考えています。

 

 もちろん「経営ゲーム」ですからシミュレーションの会社経営をとおして、会社経営の本質や要素を多角的な視点から学び取るように設計されています。経営者目線はもちろんのこと、市場や他社など自分の外のことについても、さらには経済の循環や決算といった社会のシステムの理解にもつながります。

 

 

 さて、経営というものを遠くに感じていた人もかつての私のように一歩踏み出す準備ができたでしょうか?私の場合は「経営」の目的語に「人生」が思い浮かびましたがもしかしたらさらに別の目的語が見つかるかもしれません。

 

 ここで長く語るのは控えますが、4月からの自分の生き方というのは本当に経営ゲームから学んだことを実践していると言っても過言ではありません。

なんて複雑で、しかし単純で、自由自在で、そして偶発的なことでしょう。

今の世の中を見ていると、経営において大切なのはノウハウだと思っている人も多いのではないでしょうか?

でもそもそも経営を生み出しているのは私たち自身なんですよね。

だから、ノウハウよりもその根幹である私たちが何者なのかを知ることが先なのです。

よって、経営ゲームにノウハウを求めようとし続けると見当違いだったということになってしまうかもしれません。

そのように考えている僕が参加者にやってみてどうだったかという話を聞いているのです。

聞いてみて、やり慣れているかどうか、また会社経営をしているかだけに限らず自分というものが経営ゲームに現れているのだと思いました。

何を見るかは自分次第

 3番目の感想の中には会場についての要望があったのですが、ちょうど4番目の方の感想とつながっているところがあるなと思ったのであえて抜粋しました。

4番目の感想で「景気に一喜一憂しない」とありますが、これは経営ゲームの要素の中にあるもので、期ごとに景気が好況・通常・不況のいずれかになり、販売の可否に影響があります。

僕がいつも見ながらよく景気のせいで販売できなかった時に「景気がよければよかったですけどね~」みたいなことを発しますが、そろそろ「やかましいわい」と言われそうですね(笑)

経営ゲームは様々な要素で構成されていますが、すべての要素が同等に重きがあるわけではありません。それを見極めることが大きなカギとなります。

そんなにも見る必要のないものに目を向けていると大事なものに目がいかないわけです。

そして、日常生活においても目が向くもの・ことというのはそれだけその人にとって何かあるものでもあるわけでもあるのです。

 

大きな動きをすれば大きく動く

 今回は3期分やりましたが、2期目に2つの卓で大きなちがいがありました。

それは片方の卓では2人ともそれぞれ、銀行からの借金を200円ぐらいしたのに対して、もう片方の卓は借金せずに進めたことです。

その時のメモが写真の付せんの上の部分の2つになります。

右の方にメモしそびれたことが2つはあるのですが、そうだとしても明らかにメモした量には差があります。

つまりはそれだけ借金をした方には多くのことが起きていたと言えるのです。

経営ゲームの話をする時に、運もあるけれどそれをいかにコントロールするかが大切だという話をよくします。

そしてこれは日常生活にも言えるのですが、思い当たる節はありませんか?

 

 

 さて、次回は7/29(土)に開催することになります!

しかも半年に一度の、参加費がお安い日です。

そしてこの回は僕的にもアツい理由が2つあります。

1つは6月に経営ゲームのインストラクターの研修に行ってきます。その後の最初の回になります!

そしてもう1つは、もう1つのイベントであるインタビューゲーム会と重なる月ということで、インタビューゲームと経営ゲームのつながりを話そうと思っています。

なので、インタビューゲームもですが、共に1つの大きなポイントになると思っています。

下のリンクよりイベントページをご覧ください。

fb.me

 

 経営ゲームをやっている時もですし、振り返りの内容、感想からも参加者のレベルが上がっているのを感じます。

いつか上級編をやってみてもいいかもしれませんね~。