先週、オンラインのイベントで「アクティブブックダイアログ(ABD)」というものを体験しました。
どのようなものかというと、1つの本を何人かで分担します。そして、それぞれの人が任された部分を読んでみてほかの人に紹介します。
それを全員が行うことでみんなで一冊の内容を理解し深めるものです。主にビジネス書を読むことに使われます。
今回は、普通はその場で各自読んで紹介するそうですが、オンライン上ということもあって事前に各自で読んでプレゼンの準備をするというやり方でした。
僕自身ABDはやったことがなく、オンラインという形で初めて体験しました。
(詳しい紹介HP)http://www.abd-abd.com/
読んでみた本は『未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう-震災後日本の「コミュニティ再生」への挑戦』です。
タイトルの通り震災時のことが書かれています。ボブさんという人が震災後に日本に訪れ、その状況を目の当たりにしていろんな人と交流します。
そして、「フューチャーセッション」という大きな人数が集まる対話の場を作るということをしました。
それまでの経緯や復興という未来のために大切なこと、対話の場において必要なこと・理論などが書かれていました。
この方法は速読の類と言われているようで、積ん読になっている本を読むためにも用いられるそうです。
一方、学校でのアクティブラーニングの手法としても紹介されています。
やってみての感想は第一には疲れてしまいました(笑) おそらくオンラインというのが原因でしょう。
時間感覚ももちにくい中で1時間近く聞く時間があるというところがハードでしたね。
それも影響してか、内容もつかめたかというと表面上は理解しつつも深くまではむずかしかったです。
ただこれは普通の集まってやるということを知らないので一概にはどうとは言えません。それに速読の類のものと思えばそういうものだとも思えますし。
むしろよかったのはABDというものを体験する機会があったということ。それからイベントを行うのが難しい中でこれほどのことがやれたことです。
この本に書いてあったこととも重なりますが、「今、できること」をやったというだけで価値がありました。
そんなオンラインABDだったのですが、やりながら、さっきあげた課題の部分を解消しつつ未読の本や理解を深めたい本をみんなで読む、ということでできそうなことがひらめきました。
ビジネス書ではなく「ある物語」なら、オンラインだからこそちょうどいいABDになったりしないかなと思っています。
やるかは僕の気分次第ですが(←)、やるとしたらの構想はほぼできあがっていたり。