気分やさんの気ままなブログ

【大前提を捉え、本質を理解する】

【連続投稿18日目 1812投稿目】

【作成日時:1/8 23:30~24:48、78分】

 

 年末のことですが、個別で経営ゲームを実施しました。

今回は2種類の経営ゲームのうちの簡単な方であるTG-Eを、2日に分けて10期行いました。

1度経営ゲーム塾にも参加したことがある方でもあったのでルール確認は手短かに済みました。

今回は感想をカードには書いてもらっていませんが、個別でやったということもあり定期開催している経営ゲーム塾B以上にしっかりと2日目には振り返りをしました。

経験者限定のワンデイ経営ゲーム塾と同じ振り返り方ですが、個別であっただけに1つのテーマに対して深みが出ました。

最後の方では、今回相手の方が取り組むにあたってのテーマとして掲げていた「頭を使わない」という話も最後の方に考えました。

それでは僕の視点で振り返ってみようと思います。

 

方針よりも前にある”大前提”

 これは1日目の話で、まだこの時点では続きをやるということにはなっていませんでした。

その中で1日目の最後の1手番をどうするか、相手の方は悩んだのでした。

ですがそこでやるべき手としては販売しようとする1択しかないのです。

それは最初に立てた経営方針よりももっと前提のことで、この経営ゲームは何を目指しているか、何を良いものとしているかにあります。

それは自己資本を増やすことです。

経営ゲームの中にはいろんな数字や見方がありますが、”成績”は自己資本の数字で見るものとなっています。

そもそも経営方針についても、自己資本を伸ばすことにおいての方針のはずです。

経営という題材であるから自己資本というお堅いものが前提の対象となっていますが、日常においてもそれぞれのことに何を良しとするか必ず何かあるはずです。

それを見失ったり見誤ったりしてはいけないことでしょう。

 

本質を捉えてこそ自分のものとなる

 2日目の最後である10期目の終盤には自己資本を伸ばすためにも、僕が人員の配置転換というそれまでとは違った動きをしました。

それに対して相手の人も僕の真似をして同じように配置転換をしました。

その結果、僕はそれが先を読むに読んだ手だったので予測したどおりの結果になり、手数も製品の販売もぴったり終わらせることができました。

ちなみにこの手はやったことはあるもののここまでピッタリやろうとしたのは僕も今回が初めての試みだったほどでした。

一方の相手の方は実は配置転換をする必要がない状況であり、むしろ配置転換したことでそれまでよりも1回に多く販売したことでサイクルを乱してしまい裏目に出てしまいました。

この2人の違いはどこにあったかというと、この配置転換がどのような作用をもたらすか、つまり利点と欠点とそれをケアする必要がある点は何かまで理解していたかでしょう。

配置転換するとコストがかかる上に再転換しないことには製品を作れなくなり、それを売るためにはまた配置転換する必要があります。

つまり製品が切れてしまい手番を余らせると、もう一度売るためには配置転換を2回する必要があり、それは明らかにロスが大きいです。

ですから僕は配置転換前の材料を何個買うか考えていた時点からすでに残り手数と買った材料を作りきる手数、相手も含めた販売を行う手数を読んでいた上での判断でした。

さすがにこれは何百何千期とやらないことには分からないものでしょう。

にもかかわらず表面上のいい部分だけを見て考えてしまうと想定外なことが起こってしまうのでしょう。

それは見方を変えれば自分の理念(大切にしたいこと)や方針から逸れているわけですから、他人に左右されず自分の意志を貫くことが大切であるということでもあるのかなと思いました。

 

「アタマを使わない」とはどういうことか?

 2日間やっている中で相手の方がやっていることで気になったことがメモを取っていることでした。

メモを取るとだけ聞くと悪いようには聞こえませんが、それは何のために取っているメモであるか次第にも思います。

相手の方が取っていたメモの中には、決算の仕方に関するものもありました。

そしてそれを、それ以降の決算をする際に計算の仕方を確認しては進めていたのでした。

これが実はアタマを使う諸悪の根源だったりするんですよね~。

これは簡単にいえば数学の公式を暗記しようとするものです。

この暗記するということこそアタマを使う最たる例なのです。

なぜなら今回の場合で説明するとこのような流れになっているからです。

次に困らないためにメモを取りました。

次にその計算に差し掛かった時に計算できないということで今まで進んでいた流れが止まりますが、それは思考というブレーキが働いているからです。

そしてメモを見てやり方を思い出し、計算を考えて行います。

さらにこの一連のことがこの部分に差し掛かる度に何度も起こります。

すると毎回見ることが面倒になってきて、見ないでもできるようになろうとしだします。

その方法こそが暗記であり、そのためにアタマを使って叩き込もうとするのです。

いいつもりで取っていたメモがこうしてアタマを使うことにつながってしまったのです。

それであればむしろメモしなかった方がよかったまであります。

ではこの場面でどのようになっていけばアタマを使わない方に向かえるのでしょうか?

それはその時その時に一から計算しようとすることです。

そこで行き詰まった時にそこを解消する計算方法を確認すればいいのです。

するとアタマを使う方では「暗記→できる」という順序だったのが、アタマを使わない場合だと「できる→分かっている(≠暗記)」となっているのです。

できるが来る順序が違うのです。

そしてアタマを使っていない場合の「分かっている」という状態はアタマではない部分で理解している、”体得”にあたるわけです。

アタマを使わないとは身体性を使うということなのです。

 

 ですがそのような人でも絶対にアタマを使っていないことはあると思っています。

僕のことにはなるもののほかの人でも、「ふと」「何となく」「パッと」みたいな言葉が伴うことはほとんどがアタマを使っていないのではないかと思います。

「問いが浮かぶ」がまさにだと思います。

考えて出てくる問いもありますが、相手の話を聞いていきなり浮かぶ問いってありませんか?

それが「アタマを使っていない」のだと思うのですよね。

このテーマで振り返っている最中にまさにそのように相手の人がふと浮かんだ問いを出したので「今アタマ使いましたか?」と聞いてみたのですが、どうも自分では自覚がなかったようで(^ ^;)

自分のことを観察するというのはなかなか難しいものですね。

ですが僕がこうして気づいたように、他人をよく観察してみると案外分かったりするのではないかと思います。

そんなところから分かろうとしてみるのもいいのかもしれませんね。

 

 僕が経営ゲームをどのように取り組んでいたかは今回はあまり触れませんでした。

しかし上にも書いていたように今まで以上のことをやってみたり、今までにないことに気づいたりしたことがありました。

その一方で、ある程度は相手に合わせたりイベントカードである状況変化に恵まれなかったとはいえ、TG-Eで自己資本500上がりできなかったのはショックでした。

それもあって気づけたのだと思い、次に活かしたいと思いました。

 

 あっ、経営ゲーム塾Cが1/25(土)にありますよ~。

第7回経営ゲーム塾C

 

---------------------------

今後のイベント予定

12/22(日)10:00~17:00 ワンデイ経営ゲーム塾 @寺子屋塾 ※経験者限定  中止になりました。改めて2月に実施することを考えています。 

1/25(土)10:00~17:00 経営ゲーム塾C @寺子屋塾 

☆定点観測を一緒に取り組みたい人、随時募集中です(^ ^) 定点観測についてはこちらをどうぞ!

☆個別インタビューゲーム経営ゲーム体験についても随時募集中です!