【連続投稿4日目 1525投稿目】
【作成日時:3/24 15:31~16:40、69分】
3日前に経営ゲーム塾の振り返りを投稿しました。
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
文章の中に経営ゲームも大いに関係している著書『新・創業時代』の中の話を交えたところ、開発者でありこの本の対談者の1人でもある嶋崎さんがフェイスブックご覧になられました。
この投稿に対して嶋崎さんがご自身のフェイスブックの投稿でコメントされたものがありますので紹介します。
最初の7行がコメント、それ以降は僕のブログからの引用になります。
【TGの本意】
1992年に開発した、TGについての鼎談本がある。
開発当初から、揺るぎない目的・意図を伝えている。
30年間それを伝え続けたが、ほぼ無視されていた。
板倉さんが、ようやく文章にしていただいた。
これが、私のうそ偽りない本心・本音である。
これ以外は、伝言ゲームで内容が変わったものだろう。
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この経営ゲームの特性の1つが、競争型の構造が取り去ってありながらも、競争型としても取り組むことができるようになっているという点にあるといいます。
相手とどのように取り組むかについては、ゲームから与えられているのではなく、プレイヤーが選択していることになるのです。
プレイヤー次第で、競争型のゲームにも協力型のゲームにもなるわけです。
それはつまり、プレイヤーの性格が表れることになる。
競争型と協力型の社会を、試すことができる。
そして、実社会の経営の在り方への問いかけにもなりえるのです。
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経営ゲーム塾の参加者を見ていてだけでなく、自分自身についても感じたことです。
僕の場合、最初は「会社の経営を学ぶもの」ということから入りました。
が、繰り返し取り組んでいて、ある時に「人生の経営を学ぶもの」になりました。
最初の頃に比べて、見方が広くなったからというのもあるでしょう。
ある種の枠のような決めつけをしていたら、気づかなかったことでしょう。
決めつけをするというのは、見限るということです。
本気で追究することから、遠のいてしまうのではないかと思います。
それは、小学生向けの「黒猫タロウの屋台屋本舗」についても変わりません。
自分の生活に重なるかどうかが、関係する部分もあるでしょう。
「本気で楽しむ」ことで、気づきが現れることになるツールだなと感じます。
僕のこのブログ投稿については経営ゲームにフォーカスを当てた上で書きましたが、今日はこの本『新・創業時代』を中心に据えて書こうと思います。
この本を読んで最初に感動した部分は、初版の発行が1993年11月であるこの本で、これからの社会の行く末についてが語られている、著書の最初の部分です。
1993年ですのでバブルが崩壊した時点の本で、それから先景気がどうなるのかはっきりしていなければ、リーマンショック、大震災、コロナ、ITが発達している今のような状況が訪れることはもちろん判っていないはずです。
にも関わらず対談者の3人は景気の回復の見込みの低さ、倒産企業・失業者が大きく出ること、大きなハプニングに対する準備の必要性、独立・創業時代の到来、競争型経営の限界、脱競争型経営の繁栄、このような時代になることを予想されているのです。
どのような出来事が起こるかが分かっていないながらも、これほどにも見通すことができるものなのかと愕然としたのです。
しかしその次に僕が思ったのは、はたして本当に世の中で言われているほど先の時代の予測が本当に難しいのだろうとかということです。
「VUCA(ブーカ)時代」(Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性))という言葉が確かにありますが、この本を読んで初めて予測が難しいということに対して観念が生まれていたことに気づき疑ってみることができたのです。
出来事は予測できなくても捉えるべきところが捉えられれば実は単純なストーリーを書き進めることができたりしないでしょうか?
といってもそれを捉える力がまだ自分にあるわけではない、いや「在り」はするのでしょうが「有り」はしないのでもどかしいですが。
ですが少なからずこの本の冒頭で自分の何かの扉が開いた感じはしました。
その話の先を読み進めると思考方法の話もでてきます。
嶋崎さんが2ビット思考という考え方を紹介しています。
この考え方は2軸を据えて4つの象限で捉えるものです。
「ジョハリの窓」は最たる例です。
この考え方の大切さを味わえたとともに、最近の嶋崎さんのフェイスブックの投稿を読んでいると、現在は何段階もアップデートされたのだろうと思いました。
この思考方法も含めて、この本を読むとつくづくマインドセット、捉え方や考え方がすべてを生み出していることが見えてきます。
これは僕もここ1年の自分の考え方の1つですが、知識やスキルといったノウハウもすべてマインドセットがあってこそだと考えています。
それからこの著書には対談者の1人である大和信春さんの『和の実学』という本に出てくる考え方も紹介されています。
覇道と和道という対照的な言葉が出てくるのですが、これが競争型・脱競争型に通ずる考え方であるようです。
本著の中ではかいつまんでしか出てきていませんが、僕に非常に必要不可欠な考え方であるのではないかと思いました。
寺子屋塾に置いてある本なので読んでみようと思いますし、おそらく遠くない将来に手に入れることにもなるでしょう。
あっ、このように書くと残っている対談者の清水義晴さんは?という矢が飛んできそうですが、これらの話をうまーく引き出しているわけです。
最近も僕は語り手よりも聞き手に回ってこその人だろうなと思ったので、そのような自分としては尊敬の念を抱きながら読み進めました。
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