「黒猫タロウの屋台屋本舗」は小学生でも経営の基礎を理解できるために作られたもので、ゲームの体験を通して理解できるようになっています。
先にことわりを入れておこうと思いますが、セットを販売している双申株式会社では、現在はボードゲーム形式となったものが販売されていますが、僕の手元にあるのは絶版となっている紙版です。
紙版は双申株式会社が寺子屋塾の井上先生に使用許可を出され、そしてさらに井上先生から僕に使っていいと言っていただけているという経緯があったりします。
ボードゲームと紙版ではゲーム中の数字の設定が異なっている(数字が10分の1になっているなど)のですが、進めるにあたっての考え方自体は一切違いはありません。
ここから先は僕が所有している紙版で紹介していきます。
黒猫タロウは屋台のラーメン屋さんを10日間経営するという設定になっています。
扱う品物としてはラーメンのほかに団子とソフトクリームがあります。
1日分の流れとしては、
①前日の残金を確認してその日の開始元金を記入する。(2日目以降)
②アルバイトの人数を決める
④サイコロを振る
⑤販売個数を確認して売上額を出す
⑥1日の収支の計算をする
と、たったこれだけです。
必要となる計算については足し算・引き算・かけ算のみですし、電卓もOKなので電卓が使えれば誰でもできちゃいます。
これだけの説明だと何ら特別なことはないように思うかもしれませんが、これが奥深いものなんですよね~。
子ども向けのものでありながら、実は大人の企業研修でも扱われています。
僕にもまだまだ新しい発見も生まれているほどです。
つまり黒猫タロウは1回でも学べるようになっていますが、繰り返しやってみるほど深い気づきが起こり、あらゆることに応用できるようになっています。
ざっとですが、
・経営がどのようなものか理解できる
・経営はギャンブルでないことが体験できる
・働くことのイメージを膨らませられる
・計算に慣れる、速くできるようになる
・経営の基礎的財務を理解できる
・利益(・損益)を考え、損益感覚を養える
・数量感覚を身につけられる
・やっていきながら試行錯誤して自分でよりよいやり方を考えていける
・個と全体の見方があることに気づく
・課題解決力につながる
などが挙げられます。
実際に初めてでやり方をひと通り説明してみてからやってみようで、普段とは違う一面を見せる子もいたり、やっていくうちに1時間ほどの間で変化が見られる子もいます。
僕も子どもたちがやっている様子を見て新しく気づかされることもあるので、僕も楽しませてもらっています。