2日空いてしまいましたがこの話の続きを。
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
11月6日に本番がありました。当初は8月に開催予定だったのですが緊急事態宣言中だったかそこまでではなかったかまでは忘れましたが延期になったものでした。
テーマとしてはサステナブルなまちづくりを考えるイベントで、名古屋市北区に何かしら関係のある人ではあるものの中学生から高齢者までと幅広い年齢層でした。
午前は基調講演でインプットメインだったのに対して、午後からがLSP(れぎシリアスプレイ)のワークショップでした。
そのグループファシリテーターを務めました。
参加者は与えられたお題からレゴを制作していくことになります。
(・自己紹介:今の自分の気持ちをレゴのパーツを1つ選んで紹介すると)
・タワーを作ってください
・この世に存在しない動物を作ってください
→ブロックをたしたりひいたりして「自分っぽさ」を追加してください
ここまでが「スキルビルディング」というLSPに慣れるためのお題
・人と何をしている時が楽しい?
・まち・近所にあったらいいな こんな〇〇
・あなたが"スキ♥"なまちを表現してください
このような流れで指定された時間の中でそれぞれ作っていき、1つのお題ごとにグループで作ったものについて質問していきます。
ワークショップであるというと盛り上がってこそ成功みたいな考えもあるかもしれません。
しかし今回は様々な年齢層であり初めて顔を合わせるような関係であり、もとが時間キツキツ、さらにはグループメンバーみんな落ち着いた人ばかりでした。
そうだったこともあってわりと最初の段階でこのグループなりの雰囲気の中で全員が抵抗なくやれればいいかって僕の中で方向性が定まりました。
不思議とおもしろいのはそういった雰囲気も含めてのグループにあらわれる特徴。
最初のワークからメンバー5人とも下が安定して倒れる感じが全くないものを作ったのでした。そして次のお題でもやはり安定感あるものでした。
一方、午前の時の話に「余白」という言葉が出てきたのですが、ある人がそれを無色透明なパーツで表現しました。
すると、その次からほかの人もそのパーツで「余白」と表現するようになりました。
その背景には目に見えないプロセス、あるいは無意識レベルの作用が及んでいたのかもしれません。
それはさておき、これが最後から2つ目の時に起きたことだったのですが、休憩時間前の午前の話との結びつきが参加者の中から自然と表れたことに、プログラムとしては勝ったなと思えました。
一方、難しかった場面もありました。なかなか積極的に作らない子、それで完成であればいいのですが、ただ時間が余っている上に机に出したパーツをケースに片付けゴムまできれいにしまう。
こうなった時にはさすがにヤバいと思いました。そういった時になかなかいいアプローチができず、全体ファシリテーターをしていた方に助けられました。
ただ、その後の小休憩の時におしゃべりしたことでかどうかは分かりませんが、最後の課題ではたくさんパーツを使っていたので安心できました。
その子だけでなく実はほかの人も消極的になりがちというか「手を動かしながら考える」というようになっていなくて、最後でようやく慣れてきたように見えました。
そういう点ではもっと早くから慣れ親しむことができるように促すことができなかっただろうかという感想をもちました。
それ以外にも作った作品について問いかける場面でまだしっくり来ていない部分があったのが正直なところでした。
シンプルなんだけど独特の難しさがあるように思います。
一方、途中でなんかブレイクスルーを生み出したいなと思いもしました。それが安定という部分も含むのですが、どこかいい人であろうとしているような雰囲気があったような。
それは参加者もなのですが僕自身に対してもそう感じていました。
だから当初は予定になかったのですがそのことを場に投げかけるために最後から2番目の課題はあえて自分も作りました。
ただそれを紹介する時間が取れず作っただけになってしまい中途半端なことになりました。
なんでしょうね、SDGsに関しての学びの場に初めてふれて、SDGsの浸透力にすごいなと感心した一方で、どこかきれいなものであるあまり見落としていることも多々あるように感じて・・・。
そういったようなことを思った1日でした。
明日にはもう少しだけこのLSPというツールについて感じたことを書こうと思います。