気分やさんの気ままなブログ

【girlsMediaBand Last Party 2018】

 奈良県の吉野にあるネオミュージアムという場所でLast Party 2018に参加してきました。これは以前書いたこちらのイベントの続きといえるものなのですが、同志社女子大学上田信行先生のゼミ生「girlsMediaBand」の卒論発表のようなものです。昨日書いたマインドフルネス体験もここでやったものです。

 girlsMediaBandがこれまでに何をやってきたかというと2年間でありとあらゆる場所でワークショップを行い、ワークショップを通して学ぶということやワークショップにおいて大切な要素についてを深めてきていました。発表のテーマとしてはワークショップにおける音楽やレゴブロック・プロッキーといったツール、ワークショップのオープニングからクロージングまでの構成の仕方、参加者のコミュニケーションや気持ちなどいろいろありました。

 その中に「ONとOFF」という話が出てきました。これは何かというと、ワークショップの一連のプログラムの中でも体を動かしたり活動したりする「ON」の時間とカフェの交流時間や振り返りなどのような「OFF」の時間に分けることができ、これらを交互に組み合わせることで参加者ののめりこむような気持ちが続くという話でした。ワークショップのみならず授業づくりでもこれは同じことだとも思いました。そういったことも思ったのですが、それ以上に考えたことがあります。それは、一般的にはさっきのような分け方ができると思いますが、誰しもがそのようであるとは限らないのではということです。僕はかれこれgirlsMediaBandのイベントに3年前から参加しています。すると振り返ることとかの「OFF」の時間の大切さや意図が分かってくるのです。すると「OFF」だった時間でも「ON」に移り変わっているような感じがしたのです。それはまるで、掃除も何度かやれば慣れて早くなるということもありますが、これはハチに刺された時に一度刺されると抗体ができて次に刺されると反応してしまうアナフィラキシーショックのようです。そこで僕なりに「ONとOFF」を考え直してみました。それで「意識が働いているかどうか」で考えてみました。ワークショップでの振り返りの時間は意識的に振り返っているので「ON」になります。これについてをやる時間と意図的に組み込まれたものというべきでしょうか。一方の「OFF」は風呂に入ってぼーっと物思いにふけったり今日合ったことを考えている時間といったただなんとなくやっている時のことで、自分はこの「OFF」に思いがけないアイデアが飛び出すことが多いです。それで冗談で他の参加者とじゃあネオミュージアムにお風呂も作ろうか、という冗談も(笑) お風呂はありませんがすぐ下に川なら通っていましたね、最もこの時期に入れば死にますけど(笑) とは言ってもその捉え方でワークショップに当てはめるとほぼ常に「ON」になってしまうなあ。じゃあ「ON」と「主電源OFF」とコンセントにつなげていない「電気OFF」の3つに分けてみればどうかな?(笑) 僕はよくイベントの終了後に参加者がどのような動きをするか「電気OFF」の時間を作れたらいいなともこだわっています。それなのでワークショップの構成を深めていこうとすると活動など「ON」の時間に目を向けがちですが実は「OFF」の時間にはまだ見えていない世界があるのかもしれないなとも思ったのでした。

 しかし慣れてきてしまったからと言っても自覚的に振り返りの時間を「OFF」にし直すことができるとも思えません。そこでもう1度「OFF」がどういったものかを見直すと要するに意識がプログラムでなくコンテンツ、内容に向いている状態なわけです。そしてこの問題が何度も参加したという慣れから来たものだと考えた時にこれを打開するには「新しいことを見つけ出す」これに限ると思ったのです。これは当然のことなのでしょうが、しかし3年目だからこそこのように僕の前に現れたことなのだと思います。5月にも次の代が行うイベントがありそこにも参加しようと思っていますがこれからの参加方針が見つかったのでした。

 

 そして帰りの路で参加者と交流していて気付かされたことがありました。それは「教えることが好き」なのではなく「学んでいることが好き」なのだということです。考えれば考えるほど腑に落ちてくるのです。だって先生になりたいといっても別にしゃべり上手なわけでなければ前に立ちたいという性格でもありません。最適性は2番目ぐらいです(笑) それでも教師になりたいのは子どもたちが学ぶ姿を見たいしより学べるように自分が授業したり学級をもちたいのです。そしてこうやってイベントに参加するのはきっと自分自身が学ぶということさえ自分で好きなのです。