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【将棋の流行を読んでいる】

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 連日『決断力』に関する投稿になってしまいますが今回はストレートに将棋の話のことです。

 将棋の戦法の中に「矢倉囲い」というものがあります。これは言うなれば安定的で昔から流行しているものです。しかしこの中で羽生さんがある予言をしています。それは「あと20年たったらおそらくこの矢倉という戦法は流行ってないのではないか」と考えているのです。この本の初版が2005年のこと、そこから考えても現在はこの言葉の中で指す20年の道半ばです。が、今の将棋界ではある流行が起きています。それは古くからあった別の戦法「雁木(がんぎ)」が再流行しているということ、そしてその雁木を使うある棋士が「矢倉はおわった」という至言を発したのです。実際は終わってはいないはずですが(笑)、これを言った棋士はまだ20歳の将来が有望な人ということを考えればこの先「矢倉はおわった」となることもない話ではないと考えられるのです。

 

 当たる外れるは置いておいて、こういった未来の流行を予言するということ自体が、将棋観を超えた世界観を持っているように思えました。