気分やさんの気ままなブログ

【流れに適した声かけ】

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 栗山監督の本を読み終わって次は羽生善治さんの前とは別の本『決断力』を読んでいるのですがそれで知ったこと、考えたことです。

 

 テニスにおいてかつて言われていたことで「相手より一球多く打て」というものがあったようです。要するに相手から帰ってきたボールをとにかく返せ、そうすれば負けることはない、ということですね。それは点を取りに決めに行くと怒られさえもしていたようです。

 これを知ってはっとしたのが、学校で指導しているバレーボールに置き換えた時です。実際に試合前に僕も「とにかくボールを落とすな、そうすれば点が取られることがないから」と言ったことがあったのです。中学時代にやっていた時から言われていたことだったということもあって深く考えず使っていました。先ほどのテニスの例みたいに決めこんだら怒るなんてことはしていませんが「とにかくボールを落とすな」が万能ではないのだと気づきました。もちろん粘ることは概ねは大切でしょう。ですが「粘る」という言葉自体に自分たちが劣勢というようなネガティブさを含んでいないでしょうか?ですから優勢な場面で使えばかえってそのいい流れを止めてしまいかねないものなのだと思いました。劣勢な場合でももしかしたら「失敗してもいいから攻めろ」という言葉かけの方が適することだってあるはずです。こう考えてみるといつでも万能な声かけなんてものはあるのでしょうかね?

 

 当たり前なことに疑いの目をかけてみると良かれと思ってしていたことがそうでないようなことが見つかりそうです。