【連続投稿86日目 1424投稿目】
【作成日時:12/14 24:12~24:54、42分】
12/10分の投稿から昨日の投稿まで続けて『世界は贈与でできている』(以後『贈与』)と関係した話を投稿してきました。
今回の投稿でひと区切りにしようと思いますが、考え出してみるとこれほど考える機会があるのかと驚くものです。
現在「なごやULTLA」という小学校高学年から中学生対象の探究学習プログラムが開催されているところです。
「あきない」と「くらし」の2つのプログラムがあり、それぞれ12/2、3の土日から3週間連続の3日程のものとなっています。
このプログラムに僕も知り合いから声をかけられて、「あきない」の方の1日目と2日目に同行してサポートしました。
このような探究学習形式のものであり自主参加のものですと何かとおもしろい子たちが集まってくるものです。
自分の興味関心に素直に行動するので時にはとんでもない行動をすることもありますが、思いがけない質問が出てくることもあります。
2日目のプログラムの終わりのことです。
その時間は3日目に実施する「ULTLA市」に出品するものを各自で作る時間でした。
家にあるいらなくなったものを装飾したりラッピングして、人がほしいと思うようなものに生まれ変わらせるというものです。
作ったものを3日目に参加している子同士で交換することになっています。
そのような説明をしていた時にある子から、交換し合うものは同じ価値なの?と出たのでした。
それぞれ作っている時間でも良さそうなものを作っている子に対して2人の子から「オレ、これこれもいっぱいつけるからオレと交換して」とお願いされるという、セリ的なやり取りをしている場面がありました。
冗談混ざりの交渉でしたが、まさにこれは価値を交換する子のものの価値にそろえようとしていると同時に取りあっている相手より価値を高くしようとしているわけです。
ですがそのような考えで本当に価値は同じになるのでしょうか?
価値が高い・低いという話ならば「交換の論理」での話でしょう。
しかしそもそも比べられることではないと思ったのであればそれは「贈与」にあたることではないかと思います。
これはあくまで僕が『贈与』を読んだからこその考えです。
いろんな考え方があるかと思いますし、正しい・正しくないもありません。
僕は3日目は残念ながら参加しないので様子が見られないのですが、この問いを考える子がいるか気になります。
いずれにしろこの問いが出ただけでもこのプログラムの価値が表れていると僕は感じました。
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今後のイベント予定
1/14(日)10:00~17:00 経営ゲーム塾C @寺子屋塾
1/21(日)13:00~17:00 インタビューゲーム会 @街と珈琲