【連続投稿85日目 1423投稿目】
【作成日時:12/12 16:57~17:27、30分】
名古屋市の八事にあるフリースクール「やごっち」を見学しに行きました。
これまでも何度も行ったことがありますが、今回はやごっちに通う中学1年生の子が道徳の授業を行うということで見に行ったのでした。
その授業はどのようなものかというとマンガ「鬼滅の刃」を題材としたもので「やさしさ」について考えることがテーマとなっています。
今回の道徳の授業は実は授業案が既にありました。
小中学生のオンラインコミュニティである「Mアカ」を利用している中学1年生の子がマンガから道徳の授業を作ろうとしたことからできたものでした。
そしてこちらのページにもあるように授業実施者を募集かけているものとなっています。
そこでやごっちに通っている子が自分もこの内容で授業をやってみたいということでやりました。
この授業の中に「やさしさに見えてやさしさでないこと」を考えてみるところがありました。
そこで挙げられたことの1つが「お手伝いをしてくれたらおこづかいあげる」みたいなものでした。
すべてが当てはまるとは思いませんが、お金をあげるからやってくれと言っているとも捉えることができます。
こういったようなやることと褒賞による取り引き的・交渉的なやり取りをあたかもやさしさに見せているということは往々にあるのではないかと思います。
これが『世界は贈与でできている』に出てくる話そのものなのです。
純粋な善意による一方的な贈与であると装うことを、僕らは偽善と呼ぶのです。(そして、僕らはその違いを鋭敏に察知し、その相手が信頼できるか否かを瞬時に判断します)
(中略)打算にもとづく行為です。なぜ偽善かというと、それは等価交換を贈与だと言い張るからです。それを「自己欺瞞」といいます。
つまり中学生ではこのようにぶ厚くて読むのが大変な本でも、その内容は実はこうして考えることができてしまうわけです。
それもマンガからというわけです。
授業設計的な観点からすると細かいことであったり授業者のスキルによる部分もありますが、それよりも身近な題材を用いてみんなで対話して深めることができることが魅力的だと思いました。
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今後のイベント予定
1/14(日)10:00~17:00 経営ゲーム塾C @寺子屋塾
1/21(日)13:00~17:00 インタビューゲーム会 @街と珈琲