【連続投稿84日目 1422投稿目】
【作成日時:12/11 23:50~24:32、42分】
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
昨日に投稿した『世界は贈与でできている』(以後『贈与』)の読書会でも自分の中で考えついたことであり、それ以前から考えていたのが「ふるさと納税」についてでした。
「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設(
)
されたものとなっています。
さて、このような思いでふるさと納税をしている人はどれほどでしょう?(笑)
すべての人ではないでしょうが、ふるさと納税をした際のその都道府県の特典の良さで選択している人が多いように思います。
これはまさに『贈与』に書かれている「交換の論理」というものにあたるのです。
「交換の論理」とは
「割に合うかどうか」という観点のみにもとづいて物事の成否を判断する思考法
とあります。
納税額に対して特典が割に合うか、各都道府県の特典を比較してより良いところを選ぶ、こういった考え方は「交換の論理」であるわけです。
そうではなく総務省のページから引用したようなことに贈与性、つまりお金で買うことができない価値をもっているといえるでしょう。
こういった考えの人であればどのような特典であれ自分がしたい地域へのふるさと納税をすることができるでしょう。
ですが「交換の論理」でふるさと納税をしている人を批判しているわけではなく、ふるさと納税のシステムが残念ながら「交換の論理」にもとづいているということなのです。
言っていることとやっていることが違うってやつですね。
ですが贈与性に則したふるさと納税を行っている人はおそらくふるさと納税に対して不満をもつことはないのでしょう。
贈与性のカギとなるものが「関係性」ではないかと思います。
その地域の何らかとの関係性を感じているわけです。
そう考えてみると「クラウドファンディング」はまさにその最たるものとなるのではないかとお思います。
そのクラウドファンディングをやっている人とのつながりがある人はもちろん、掲げた人の想いや計画に共感したり応援したいという気持ちからつながりが生まれるのです。
ふるさと納税を批判している話は何度か目にしたことがありますが、クラウドファンディングへの批判は、僕は見かけたことがありません。
その違いは交換の論理か贈与にもとづいているかが生み出しているように思います。
ですがクラウドファンディングにも金額に応じた特典がついています。
そう、ふるさと納税ほどではないものの交換の論理の危険性がないわけではないのです。
こういった類のもので本当に贈与であるものは何の返礼もない寄付とか募金といったものだけであるように思います。
まぁ考えて改めて思ったのは、なんにしても気持ちよくお金を出したいなということですけどね(笑)
----------------------------
今後のイベント予定
1/14(日)10:00~17:00 経営ゲーム塾C @寺子屋塾
1/21(日)13:00~17:00 インタビューゲーム会 @街と珈琲