昨日の投稿からこちらの本、『世界でいちばん素敵な数学の教室』のことを書いています。
数学の内容だけでなく数学史についても書かれています。
その中の1つが「九九」についてで、いつ頃にどのように伝わったか、また日本の文化に根づいていることを紹介されています。
以前にらくだプリントをやっての投稿でも少し九九の読みについて触れたこともあったので僕にとってはより興味深い内容となりました。
itasan-kibunyasan.hatenablog.com
僕もこの本を読むまで知らなかったのですが、どうやら日本のように九九を習う国はあまりないようです。
それも音で暗記する国はあっても特有の読み方があるのは日本ぐらいしかないようです。
細かく紹介されているわけではありませんが、それはむしろ問いをもつ余地を残しているといってもいいのではないでしょうか。
実際、僕ももう少し詳しく知りたくなったので海外の九九の学習について調べてみました。
また日本は九九に特有の音をもつことにちなんだ日本の文化も紹介されています。
遅くとも『万葉集』の時代にはあったようで、九九を前提にした言葉遊びが載っているとのこと。
こちらのリンクにその話が紹介されていました。
日常的な言葉でも例えば「十八番(おはこ)」という言葉がありますが、これは歌舞伎において売れっ子役者を憎(にく=2×9)いことから当てられた言葉とこの本で紹介されています。
また24時間にちなんで「四六(しろく)時中」という言葉も紹介されています。
僕も読んで気づかされました!
親子で一緒に読んでみて気になったことを調べてみるのもよさそうですね。
また数学が好きな人・苦手(と思いこんでいるよう)な人もも新しい視点をもつことにはうってつけかと思います。