気分やさんの気ままなブログ

【「1回でやれるようになる」という観念】

【らくだプリント 小1-4~6】

 

 さて、ここからは「+2」が出てきました。

「+2」が出てきた最初の2問に「(1)を見なさい」のように書かれていますね。

 

 いささか小学校1年生に対しては不親切な説明に思いませんか?(笑)

この説明だけで理解できるのでしょうか?また仮に理解できたとしてこのように1問1問考えていて目標時間である3分以内(3分59秒まで)でできるのでしょうか?

 

 そのような疑問がでてくるのはなんらおかしいことではないと思います。

しかしこのように思う人にはおそらくある前提、強い思い込みがあるのではないかと推察します。

それは「1回でやれるようになる」ものという観念です。

「1回でやれるようになる」にはこの説明は不親切なのです。

 

 寺子屋塾で先生に、もし小さい子でこの説明の意図が分からなかった場合にどのように伝えるか聞いてみました。

実際にそういった子がいた記憶はないということなのでそもそもという話にもなってしまいますが、もしいたら「これ((1)を見なさい)ってどういうこと?」と聞いてみるだろうと言いました。

それがよく分からなかったとしても前の列を見てごらんという程度に補足するぐらいだろうということでした。

つまり、考え方を教えはしないということです。

 

 目先でいったら不親切ですが、もっと先のこと、自分で考える力がなければできないことを考えれば、この説明はむしろ親切だと言えるかもしれません。

 

 今回は1枚の算数の計算プリントでのことでしたが、「1回でやれるようになる」という思い込みはありとあらゆる日常の中に潜んでいるのではないかと思います。