【らくだプリント 小4-6(続き)~13】
昨日の投稿で前から思っていたことの1つとして、あまりをマイナスもありで考えることができることを書きました。
今回は前から思っていたもう1つのことを書こうと思います。
3・4けた÷2けたの割り算は寺子屋塾で学習している人の多くが壁にぶつかる箇所です。
60問あまりを目安時間12分でミス3問以内というのは実はかなり難しいものです。
僕も1回このように条件を満たさなかったことがありました。
早く解くことのキーとなることの1つは商を「見積もる」ことではないかと思います。
前回の投稿にも書いた
考え方の基本としては割る数・割られる数それぞれの十の位に注目して、十の位どおしで割り算をすることで商を立てるように説明されています。
上の写真の6番の方はこのように十の位どおしの割り算そのままで商が定まります。
ですが7番のプリントではそのまま考えると下の引き算ができなくなってしまうために商を1小さくするように、という説明になっています。
というプリント上の説明はこの「見積もる」ことを体得するためといっていいでしょう。
商をいくつにすれば超えないかを、脳で考えるのではなく感覚的にできるようになることで飛躍的に早く解けるようになることでしょう。
6番のプリントのように上位の位だけで判断すればいい問題は比較的見積もりやすいというわけです。
ですが、上位の位だけで判断した後に商を落とさないといけない要因の1つは、割る数の一の位にあるわけです。
割る数が「31」であれば一の位からの繰り上がりは起こりえないです。
しかしこれが「39」となれば商が2であっただけで9×2=18と一の位からの繰り上がりが生じる、さらには商が大きくなるほど繰り上がりの数が大きくなるのです。
僕がここに書いている感覚的に「見積もる」というのは、この構造を自分で体験し、観察し、考察し、また体験する、このサイクルを繰り返すことでいずれ思考することから解放され感覚へと昇華するのです。
これが実はセンスを磨くということなわけです。
過去にセンスは先天的なものもあるが後天的に発達するということも書きましたが、少しは見えたでしょうか?