いつどのような話でだったか忘れましたが「自流」と「時流」という2つの「じりゅう」があるという話を聞いたことがありました。
「自流」とは読んで字のごとく自分の流れ、すなわち自分の状態のことです。
それに対して「時流」は周りの流れ、社会の状態のことです。
ものごとを決断する上でこの2つを見定めることが大切だと知った時には考えたと思うのですが、ちょうど昨日の投稿の経営ゲームに分かりやすい場面がありました。
その卓では人数の関係で3人でやっていました。今回やった経営ゲームの要素の1つに「装置拡張」があります。
小・中・大と3種類あるのですが、大きいほど作業能力は優れているのですが購入費が高いため最初から大を買うのは難しいです。
そのため資本が潤滑になってきてから大型に買い替えるのです。
その拡張を1人の人がやったところ続けて2人目の人も行なったのでした。それを受けて3人目の人も拡張したのでした。
このゲーム、サイクルというのも大切ということで今までのバランスを崩さないようにした方がいいだろうということでその人は買い替えました。
つまり「3人のサイクルができていてバランスが良かったがほかの2人が装置拡張をした」、これが「時流」です。
では、「自流」はどうかというと、買えないことはないですが余裕があるほどの資金があるわけではない状態でした。
自分だけの手元から拡張を判断ということはなかったでしょう。
ちなみに結果は無事にうまくいきましたが、展開によってはリスクの高い判断だったのではというのが僕の見方でした。
ものごとを決断するにあたってはこのように「自流」と「時流」のどちらも欠かすことなく読むことが必要だと思います。
特に今のご時世はそれが強く求めらる状況なのでしょう。