マイケルサンデルの白熱教室の「エリートたちよ君の成功は努力の結果?」を見る機会がありました。
この回の白熱教室は、
ハーバード大学のサンデル教授が、「勝者」と「敗者」に社会を分断している能力主義の是非を問う!挑戦を受けるのは、日本・アメリカ・中国の名門大学に通うエリートたち!
全12回シリーズの第2回。サンデル教授が東京大学、ハーバード大学、清華大学など日米中の名門大学に通う若きエリートたちの本音に迫る。難関大学に入ることが、なぜそんなに重要なのか?入学できたのは努力や才能のおかげ?裕福な家庭に生まれるという運に恵まれたからではないのか?厳しい競争があるのは良いことなのか?何か失われたものはないか?競争社会を勝ち抜いてきた若きエリートたちに、勝者の責任を問いかけていく。
というような内容になっています。
最終的にはタイトルにもなっている「エリートたちよ君の成功は努力の結果?」という問いをかんがえますが、それまでにはコロナのワクチン接種やコロナ化の勤労の問題などを問われています。
僕自身、白熱教室をじっくりと見るのは初めてのことでした。
どの問いも正解のない問いで意地悪とさえ思えました(笑)
しかしながらあえて賛成か反対かを出させることで意見に幅を出させているように思います。
また問いの転換は、政府は人々にロックダウンといった自宅待機を強制する権利があるかから始まり、最後には大学進学のための厳しい競争の経験は良いことだったかという問いにたどり着きます。
見ているとそれは脈絡がないようにも思えてもおかしくないと感じたのですが、きっとマイケルサンデルさんはシナリオを描いていることでしょう。
その話の進め方は軽妙という言葉が最もふさわしいように思います。
そして今回の映像を見て思ったことは、どうして「エリートたちよ君の成功は努力の結果?」というタイトルにして、この問いについての議論を放送したのだろうかという問いです。
日本・中国・アメリカのトップ大学生が集まってエリートの成功についての議論の内容そのものが意味ある対象はエリートに限られるではないですか?
それをあえて一般人もが見るものとしたのはなぜなのでしょうか?
そのように考えてみると自分という存在についてを考えることになるのではないかと感じたのでした。