寺子屋塾の井上先生にオススメされた映画『えんとこの歌』を見てきました。
この作品は遠藤滋さんの生活を撮ったドキュメンタリー作品ですが、「えんとこ」とは「遠藤さんのいるトコ」であり「縁のあるトコ」です。
遠藤さんは1947年生まれで、生まれてまもなく脳性麻痺となりながらも、障害を抱えながらも養護学校の教員となります。
ですが、寝たきりの生活になり介助者を常に必要とする生活を送ることとなりました。
そんないろんな若い人が出入りしてのやり取り、それから遠藤さんが人に支えられながら短歌を作る生活の様子がまとめられています。
ドキュメンタリー作品ではあるわけですがテーマは何かと問われると難しいです。なぜなら人によって見方が違うだろうからです。
ある人には福祉の作品であればある人には人情についての作品、また別の人には音楽や文学の作品と思うかもしれません。
個人的には福祉の作品という見方が強かったですが、それでも遠藤さんが若者に支えられながらもその若者に人生を説く場面が心に響きました。
この作品のように生きる様子を撮れば作品になるように、一人一人の人生もどのような人生であれそれは1つの作品であるのだと改めて考えさせられました。
人は皆、この一分一秒さえ作品を作っているわけです。