気分やさんの気ままなブログ

【西野亮廣講演会】

 仕事が終わってから弾丸ででしたが、京都で行われた西野亮廣さんの講演会に行ってきました。遠いながらも知り合いの方が主催していたということで参加したのでした。

 行くまでは西野さんのことはそれほど知らず、お笑い芸人でありながら絵本『えんとつ町のプペル』をクラウドファンディングで資金を集めて出版した、そして人からよく嫌われていたり某声優さんとのツイッターでやらかしていたりしたという、どちらかというと良くない印象の方がありました。

 4分の3ぐらいは著書『革命のファンファーレ』の紹介でした。先ほどの通りそれほど興味があったわけではなかったのでもちろん僕は買っていません。1時間半ずっと弾丸トークではありましたがしかし聴き始めるとすごく興味が湧いてきました。『えんとつ町のプペル』を出版する前にもいくつか売っていたのですがそれらは売れず、その経験から売ることは消費者の手に本がわたるまでと考え直し、作り始めからそこまでの過程を”デザイン”したのだと言っていました。それから、西野さんが売り方を考えるにあたって自身がどのようなものを買うか否かを分析した時に生活必需品が多くを占める中で旅先でのお土産も買っていることに気づき、それというのはモノ自体ではなく思い出を買っていて、つまりは思い出も必需品なのだというのがおもしろい見方だと思った上に話が腑に落ちました。

 それからクラウドファンディングについての考え方も話されていました。僕はクラウドファンディングをやっているのを見かけていると正直「やっているなー」ぐらいにしか思ってこなかったので本質を考えたことがありませんでした。それを西野さんは、お金は信用であると言われますが、クラウドファンディングをお金を集めるシステムなのではなく、「信用とお金の両替機」と説明していたのが印象的でした。つまりはクラウドファンディングまでにいろんな人との間に作った信用からお金を入れてもらえるのだということです。ですからクラウドファンディングはお金が集まったらやることになる“事業”に付随しているというよりクラウドファンディングを立ち上げた“人”に付随しているのです。だからといって「じゃあどうやって人に信用を得させようか?」というのは違うような気がしますが、とにかく時間やお金・心に余裕があり多少の負荷を気にせず恐れず動ける方が信用を紡いでいけられるのではないでしょうか。

 それから最後の方で出てきた内容がすごく意外で驚きました。それは自分を取り巻く“環境“に関することです。テレビに出演する際の話で、芸人としてブレイクしてバンバンテレビに出演していた状態だったのを自ら出演する番組を選んでいき捨てていったというのですが、それはどういったものかというと信用を失うことにつながるもの、「ウソ」をつかなければならない仕事を手放したのでした。そしてウソをつく原因はその人自身にあるのではなく、その環境にあるのだと考えているのでした。羽生さんの『決断力』で人に起きることが環境から生まれているのではないかと考えるようになった自分からしたらすごくおもしろい考えだったのです。そして西野さんのような新しいことをズバズバ切り開いていくような人からそのような環境論が出てくるとは思いもしなかったので、この上なく驚いたのでした。

 

 急に買いたい本が1冊増えました(笑)

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