【連続投稿89日目 1728投稿目】
【作成日時:10/15 15:32~15:45、23:47~24:04、30分】
【らくだプリント 中2-39】
昨日の投稿から進んだ次のプリントの話です。
このプリントの後半では、

というような形式の問題が出されています。
これを見てみなさんは「文章題かぁ・・・」なんて思ったりするものでしょうか?
しかし僕はこれは文章で出された問題であって文章題ではないと捉えているのですよね。
え、どういうことかって?
そもそも文章題に対する苦手意識というのはどこから生まれるのでしょうか?
それは純粋な数学の要素である「文章読解力」が伴う部分が由来であることが大半ではないでしょうか。
これは文章題とは別ですが、フェイスブックでの一昨日の投稿に対してのコメントで、
中学も箱ひげ図とかデータを読み取ることをくどいほど学びます。関数はグラフからの裏読みの問題が多くて、わからない子は何もわかりません。
難しすぎて困ったものです。
ということを書いてくださった方がいました。(貴重なコメントありがとうございます!)
データについては文章という形ではありませんが、これも一種の読解力が伴うものです。
それゆえに特に受験問題では「裏読み」が必要ともなるのですよね。
では今回のプリントの問題に話を戻そうと思います。
上に紹介した問題が文章形式での出題ではありますが、文章読解力が求められている問題かというと、人によってちがいがありはするものの、僕としては読解力ほどとは思いません。
この問題をどのようにして解くかというと、求める式は一次関数であることから一般式である「y=ax+b」という形から考え始めることになります。
強いてこの問題に読解力がいるというならば「直線→y=ax+b」ということでしょうか。
ただしこの一般式のうち傾きであるaは1/2だといっているのでaには1/2を当てはめることになります。
そして(4,5)という座標が与えられているわけですが、これはx=4、y=5を示すので代入することになります。
というよりここから何ができるかというと代入するしかないのですよね。
ですから代入すれば式の中の文字はbだけが残る方程式となります。
であればbを求めるしかありません。
ですがそうすれば一次関数の式が求められているのです。

つまりこの問題については「できる」ことをやれば自ずと求められるのです。
ですから「わかる」側の要素はほぼありません。
これが文章で出された問題であって文章題ではないと捉えている理由です。
しかしこれを変にわかろうとする子がいるってことなのですよね。
もちろん適切にわかろうとするならばいいですが、わかることに文章題だからというバイアスがかかってしまうと自分で自分を苦しめることになるのでしょう。
見た目に惑わされず問題の本質を見極める、ということでしょうね。
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