【連続投稿26日目 1666投稿目】
【作成日時：8/13 22:48～23:46、58分】
「メンタルモデル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？
限定された分野でしか用いられていないものではなさそうなので、定義も言葉を扱う人・著書によって異なるでしょう。
組織開発に関する著書『学習する組織』では、
メンタル・モデルとは、頭の中にある現実を模したモデルであり、思考の前提や枠組みとなるものです。効率的な思考や行動を可能にする反面、バイアスや思い込みを生み出します。
とあります。
海の中に氷山がある様子にたとえた「氷山モデル」という考え方があります。
海面に現れている「できごと」の部分は認識ができます。
ですが、海面より下の部分は、底の部分ほど認識することが難しく、メンタルモデルが最も認識することが難しい部分になります。
メンタルモデルと呼ばれるものは行動や意志決定に溶け込んでいるものです。
先ほどの定義の引用にあるようにバイアスや思い込みとなるようなことなので無意識にあるようなものであるわけです。
ですが最近になって、必ずしも認識できないものではないという感覚が自分の中にできてきました。
それを具体的に感じたのが承認欲求に苛まれている場面です。
自分ではなくほかの人に起きていたことなのですが、その言動がどこから来ているかというと承認欲求が関係している部分であるように感じたのです。
それは過去の自分の２つの経験からです。
１つは前職に勤めていた２年半前のことですが、自分自身に起きたことで、他人への不満があふれたことがあった時のことです。
その時にはこの情動は自分が承認欲求を抱いていたから生まれたものだと思っていました。
なぜなら、その時には会社の代表に承認されたことで心が落ち着いたからでした。
そして２つ目は１年半ほど前で、同じく前職で１つ目のようなことが今度はアルバイトの人に起こったのでした。
その当時は、自分が前になったように承認欲求を満たされたがっているのだと思って、認めてあげようとしたのでした。
しかし今年になってからでしょうが、この時の出来事を思い出してみて疑問を持ちました。
はたして本当に承認欲求が満たされたいことが自分自身の本当の情動だったのだろうか、という疑問です。
承認欲求を満たされたいということが本心であれば、永遠に承認され続けなければ生きていけないことになります。
そういう人もいるのかもしれませんが、少なくとも自分はそうであるようには思えません。
つまり、その状態は承認欲求を抱いている状態である、ということがメンタルモデルの思い込みだったのではないかということです。
であるならば、あの自分がされたし振る舞いもした場面で、承認することは適切だったのではなかったのではないかと、今では思うのです。
そしてそれがメンタルモデルによる思い込みであるということが説明つきうるのです。
それは『グズな大脳思考 デキる内臓思考』にあります。
内臓思考と大脳思考とはというと、今回においては
内臓思考：体験を通して身体で感じる（体得する）もの
大脳思考：論理的思考に“偏っている”もの（分かりやすく言えば頭で考えること）
身体は
腸（内臓）→脳幹→大脳旧皮質→大脳新皮質
という流れでつくられている。
ということがポイントになります。
先ほどのケースで承認欲求に苛まれていた時というのは他人への不満にあふれていました。
このような時に内臓思考・大脳思考は正常に機能していたのでしょうか？
おそらくですが「暴走」していたのではないでしょうか。
暴走というのは内臓思考が主で大脳思考が従者であるという関係でありバランスを取りながら連携しているという状態でなくなっているということです。
すると暴走ゆえに大脳思考が承認欲求を引き起こし、さぞ自分の本心という内臓思考であるかのように錯覚を生んだのです。
で、人から承認され大脳思考は満たされたと。
ですがこれは内臓思考由来のものではないので、真に満たされたわけではないということです。
あくまで憶測に過ぎはしないのですが、筋が通っていそうじゃないですか？
そしてまたあるところで、自分の周りの人で同じようなことになった時に、前とは別のアプローチを試みました。
するとそのアプローチでもその場が落ち着いたのです。
もちろんこれが正解だったかは確認のしようがありません。（本人でもないですから）
ただ。まだこれで万事解決したわけでもないと思いながらも、方向性としては少なくとも過去の出来事よりは正しい方向のはたらきかけができたのではないかと思います。
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