現在オンラインで体験学習に関する勉強会を行なっているところで、そこからの派生企画で体験学習の実習を対面でなくオンラインで試してみる企画に参加しました。
取り組んだ実習は「正解のないコンセンサス(合意形成)実習」でした。
対照的なものとしては、一人一人に情報が分け与えられてそれを共有することでクイズに答える「情報ゲーム」とも呼ばれる実習です。
それに対して今回はクイズのような定まった答えはないけど。全員で合意の上で結論を出すことを目指す実習です。
教採や入社試験のグループディスカッションのようなものでしょうか。
結果は答えをまとめることができず達成できなかったのですが、やってみて課題本来の難しさとオンラインという環境特有の難しさが混在していました。
このように対話で課題解決をする実習をオンラインで経験したことがある人がいないこともあって出だしからつまづきました。
特に意見を共有するための全体メモやほかの人の表情を見ることなど、見るものを揃えることが大切だと感じました。
またできなかった原因を振り返るにあたって環境のせいにしがちになり、本質を見極めることがより大切に感じました。
一方で自分が今回学び得たことというか今後深めたい部分も見つかりました。
今回のグループ実習の中で、展開のあやか何かで最も嫌いな進行の立場になってしまいました。それゆえにどう進めるかに関しての発言が多くなりました。
その中で思ったのが、もとの勉強会の時に学んだ「グループダイナミックスの氷山図」というものです。
簡単に言うと、グループの関係性には、グループで考えるべき仕事・課題(コンテント)や発言や行動といった見えやすいことから、価値・前提や無意識領域などの隠れている問題がレベルに分けて紹介されているものです。
実習を進める中で様々な種類の発言をしましたが、その中でも課題の前提に立ち返る発言や言い淀んでいた今の状況を吐露するような発言への反応がほかの発言への反応より明らかにあからさまだったのです。
つまり目に見えない深いレベルのことに触れるほど人の関心を引き付けることができたわけです。
今回はじめて気づいたことなので確証はないですが、企画した人と振り返った時に同意を得られたこともあり自身は持っています。
今後もいろんな場でこれが正しいか考えてみたいと思います。
もしこれが正しいことだとすれば、僕自身のファシリテーションの幅や可能性がぐっと広がることになることだと感じました。
久しぶりに自分が学び深めることにこれからがとても楽しみになりました。