昨日までに続き『GRIT やり抜く力』を読んだ話で、昨日から書いているのはパート2にあたる人の内側から伸ばすことが書かれています。
それに対して明日書くパート3は人の外側から伸ばす、つまり周りの人の支援によって育むことが書かれている部分になります。
今回はパート2の終わりですが、パート3に向かっていく部分ということもあって外から寄りの話になってきます。
そこに用いられていた研究内容、それはキャロル・ドウェックです。
この研究者の名前を最初に聞いたのは6年前、ワークショップの研究をされている上田信行先生のイベントに参加したときでした。
けれど2つがつながったのは何も不思議なことではなく、実は今回の「GRIT」というものを初めて知ったのも上田先生のイベントの場での参加者との交流ででした。
もしかしたらこの本はつながるのをずっと待っていたのかもしれませんね(笑)
さて、どのように2つがつながるかですが、ドウェック(「ドゥエック」という表記の方がよく見る気がしますが今回の本の表記になぞらえてです)は「マインドセット(思考)」についての研究を進めた人です。
希望的な思考「成長思考」と悲観的な思考「固定思考」があるのですが、「成長思考」をすることによっていい意味で楽観的になり、結果として困難にぶつかっても粘り強くやり抜くことができるようになると、言っています。
そのためには周りの人の支援、子どもたちに対して、ほめ方など、どのような声がけをするかが大切と考えているのです。
これは対象が子どもであるに限らず教え手に必要なスキルでしょう。
これについては大人の方が昨日ふれた「意図的な練習」をもって身に着ける必要があることではないでしょうか。