昨日に引き続き、もう1つ見に行った映画を紹介します。
『羅小黒(ロシャオヘイ)戦記』というアニメーション映画を見に行きました。
タイトルから想像つくとおり中国で制作された映画です。もとはWeb上で投稿されていたものを、前日譚の話を映画にしたものになります。
それが1年前に日本でも字幕付きで上映されていたそうです。
そして今現在やっているものは、それを吹き替えで、そして音を日本で付け直したものになります。
この作品、見ようと思ってから2回見送ったという経緯があります。その時は席がすごく埋まっていたので敬遠したのでした。だったので見れたのは念願でした。
とはいってもぼんやりとあらすじを見て、声優が豪華だったからという程度のきっかけでした。
でしたが見てみて今まで席が埋まったことに納得がいきました。
一言で言い表すと「楽しい映画」です。ストーリーが日本の作品ほど作りこまれているわけではないですし、キャラについての説明が十分でないところもありはしました。
それに戦記というようにバトルものではあるのですが、それ以外の場面でのギャグがとにかくおもしろいです。たくさんの場面に組み込まれている上にそのテンポが軽快です。
「トムとジェリー」並みのテンポです。2コマ落ちなことも多く、とにかく楽しいのです。
日本の作品はストーリーの作り込みを重視していることもあって楽しいというよりは面白いというものがほとんどです。だから緊迫感もあるから一層でしょうか。
それに対してこの作品は気楽な場面が多い分軽い気持ちで見ることができて、結果、楽しむことができるのではないでしょうか。
そして爆発的な人気を呈しているもう1つの理由は日本で作り直しているキャストと音響の部分でしょう。
もともとがジブリチックなところもあるので親和性はあったものと言えるのですが、声を当て直して音も日本の人が聞き慣れているようなものに変えたことが大きいと思います。
ちなみに音響監督は知る人ぞ知る岩浪美和さん。さすがの音付けでした。音回りの出来は際立っていましたね。
配給会社がアニプレックスですが、よく掘り出してきて岩浪音響監督を引き込んだものだと称賛するばかりです。
それと、全く触れていませんでしたが、ストーリーもおもしろいですよ。
楽しい作品ながら最後はそう持っていくかと、感動しました。
今の時期のアニメ映画が第一に鬼滅、その次にヴァイオレット・エヴァ―ガーデンというところで『羅小黒戦記』がテレビで話題に挙がっていないのが不思議です。
比べるものではないですが、単体作品の中では年末ながら今年1番の作品と言えるほどの映画です。まだやっているのでこれはぜひおすすめです!