Youtubeの音楽系のチャンネルでTHE FIRST TAKEというものがあります。
そのまま訳すとおり「一発撮り」です。
いろんなアーティストが参加していて、収録環境が整ったシンプルなスタジオで一発撮りで曲を歌うというものです。
てっきり今年になって、それこそコロナが蔓延してからできたものかと思っていましたが、去年の11月から始まっていました。
一発撮りとなると、ライブと音源収録の間、ライブ寄りの音源収録といった位置にあるものと言えるでしょうか。やった人にとってはどういう感覚なのでしょうね?
ただ、音楽に限らずTHE FIRST TAKEたるものはいろいろあるのではないでしょうか。究極的には人生こそTHE FIRST TAKEですし。
そこまでの話ではなくても、THE FIRST TAKEにはいろんな可能性があるのではないかと感じています。
例えば写真撮影。今どきはカメラも画像編集も発達しているので、何枚でも撮り直せるし、撮ってから後付けでいかようにも編集できてしまいます。
そうできるところにあえて、THE FIRST TAKEにしたらどうでしょう。1つのものを1回で撮るようにするのです。
1枚しか撮れないし編集もできない、まるでフィルムカメラで撮影しているようですね。
それとか、お祝いとかのビデオレターなどもTHE FIRST TAKEにしたらどうでしょう。失敗したら撮り直していいのを使うというのが普通でしょう。
が、あえて一発撮りでやることで上手くいっても失敗してもそれをノーカットで使うことにするのです。
そうするからこそのよさもあるのではないでしょうか。
そう考えると、既存のYoutubeの音楽は立派なアーティストがやっているからクオリティーが求められるかもしれませんが、失敗に対する見方が変わるかもしれません。
先ほど人生もTHE FIRST TAKEと言いましたが、ただやるのとTHE FIRST TAKEとうたって意識してやるのとでは異なるものがあるかと思います。
ほかのことにもTHE FIRST TAKEをかけ合わせるとおもしろいものができるかもしれませんね。