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【対談本からみるコミュニケーションと作品の奥深さ】

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 ようやく読み終わった本があります。それは『中島かずきと役者人』という本です。

1、2回投稿の一部に書いたこともありますが改めて紹介すると、アニメ「グレンラガン」や劇場アニメーション「プロメア」などや劇団☆新感線での演劇の脚本を書いている中島かずきさんと、作品に携わった役者との対談本です。

アニメについては知っていたけど演劇の方は知らない中で読んでみました。

読んでみて思ったことが大きく3つあるのですが、最初のは誰でも向け、後ろ2つはコアな人向けのことを書こうかと思います。

 

 1つ目は、以前にも書いたことになるのですが、コミュニケーションのことが学べるなと思いました。対談ということで普段仕事している時には聞けないような相手の役者観を探るわけで、巧みに引き出されています。

これはインタビューゲームをやっているからこそでしょうが、質問の振り方や話題の選び方・広げ方・タイミング、深い部分への踏み込み方、すごく参考にしたいと思えました。

ちなみに、対談者の1人である洲崎綾さんの番組にメールで質問してみたのですが、対談前に相手の人と打ち合わせなどは特にせず行われたそうです。

ただメールで質問してみたものの、本を読むとそうだろうなという感じが伝わってさえきます。

そして、それぞれの役者側も、どう答えるかや中島さんへの質問など、人によって対話の流れが異なっているのもおもしろい点です。

改めて、コミュニケーションというのはその人たちだからできあがる共同作品だなと思うばかりです。

 

 2つ目はアニメと演劇が思ったより近しいものだなということです。

そもそもこの本が、アニメは知っているけど劇団☆新感線を知らない人に興味を持ってもらうために書かれたわけでもあるのですが。

松山ケンイチさんや朴璐美さんなど声優も舞台も両方ともやったことがある人が何人もいます。

そのような人が答えているので演劇とアフレコの近しいことや異なっていることがよく比較されています。

その中で、2つの世界を行き来したから学べたこと、還元できたことがあるということも出てきます。

それを読んだ僕自身も観客という立場から感じ取りたいので、今まで見に行ったことがない演劇も今年は見に行ってみたいです。

 

 3つ目は見たことがある中島かずきさんが手がけたアニメ作品をもう1度見たくなったことです!

作品ができて時間が経ってからの対談本だからこそ細かい部分のこだわりや裏設定みたいなものも話されていました。

キャラ設定の元ネタ、あの作品のあのキャラなの!?、なんて話もあるわけです。

各映画・アニメ、再上映・放送されないかな~。

 

 

 全く知らない人は好まないかもしれませんが、中島かずきさんの作品とかTRIGGERを知っている人であればぜひ読んでみてはどうでしょうか。