これまでインタビューゲームを数重ねてやってきました。その中にはインタビューゲーム会に参加してのものもあります。
ですが今回は、初めてインタビューゲーム会を開く側をやりました。人数はなんとか4人集めることができました。
参加者は、何回か経験したことがある人も、初めて、2回目の人もいました。さらに業種も教育系に携わっている人と機械系のモノづくりに携わっている人と2・2でした。
そして異業種の人同士でペアになったので面白さが増していました。
参加者の感想は、抜粋ですが、
・人によって様々な価値観や視点があることを感じた。同じ言葉や事実でも人によってとらえ方が違っており、伝えること、相手を理解することは難しいと思った。このズレは必ず起きることだと認めて生きることが大切だと思う。
・1回目のインタビューゲームは1対1でしたが、2回目は4人だったので、1回目には感じられないほど多くの視点を感じることができ、視野が広がっていくのを実感できました。
・いつもは逆に、「頑張っていきたい」みたいな話になることが多く、今回は内実が一致してよかったと思います。
・そもそも相手の価値観を問う・知るための質問を知らない。どう問えばいいのか。
ということが書かれていました。
今回盛り上がった話題は「価値観」「言葉のズレ」の2つでした。
インタビューゲームの目標は相手の価値観を深く探ることです。しかし、深くなれば深くなるほど抽象度は増して、言葉のズレもより起きてくるものになるのです。
聞いた上でさらに他己紹介文を書くということでズレの機会はインタビュー中と書く時にもあるわけです。
また、価値観を聞き出すために質問をするわけですが、誘導的な質問になってしまうと相手の純粋な価値観ではなくなってしまうだろうという話も出ました。
もはや自分自身でさえ自分の価値観って正しく認識できているのでしょうか?僕にも分かりません。
・・・というのが参加者からの話。では会を開いたファシリテーター側である自分はどう思って過ごしていたか。
最初にルール説明をしましたが、そこで何をどこまで話すかが難しいと思いました。
20回やっているとA4用紙1枚にまとまっているルールでも補足して説明できることがいくつもあり、すべてを説明したら時間がかかってしまうと説明しながら思いました。
人によって話をすることを変える必要、というよりも絶対話すことと、この中からいくつかを話すことに分けておくといいのかもしれないと感じました。
インタビューゲームを外から見るということ自体、初めてでした。外から見るとプロセスに注目できましたが、いろんなことを感じました。
例えば、メモの違いです。このメモで30分後に思い出して他己紹介書けるのだろうかと思ったこともあれば、メモがコミュニケーションツールになっている場面も見られました。
また、2組でやっていましたが、インタビュー中に片方のペアが行き詰まって静かになると、たまたまかもしれませんが、不思議なことにもう片方も静かになりました。
時間の経過での話の盛り上がりもさまざまだとも思いました。
しかし、何よりも難しいのは振り返りの時の介入し具合です。
これまで何回かインタビューゲーム会に参加した時の進める様子から、今日はあまり話さないようにしようと思っていました。
話すことは容易にできます。しかしそれは同時に参加者の気づきの機会を奪う行為でもあります。
なので、参加者から話が広がるように「つなぐこと」を意識しました。場に問いかけることで参加者の発言を促し、参加者と話題をつなぐということです。
しかし、実際にやってみると話すべきところもあり、やってみて途中から話しすぎたと自分では思いました。
やっぱりファシリテーターは難しいですね。
今回はほかの人の進め方を真似ているところが多かったです。まだ1回目なので回数やると考え方が変わってくるだろうとも思っていますし。
自分らしい進め方を見つけていきたいですね。