気分やさんの気ままなブログ

【見方次第で楽しさがある映画】

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 昨日の投稿に続いて映画の話になりますが、『あした世界が終わるとしても』を見てきました。朝1の上映で、レビューを先に見て賛否が分かれていたがゆえに映画自体の期待が今回はそれほど高くなかったので本当に行くかどうか半々でしたが、今日を逃すと見る機会がなくなるということもあって見に行くことができました。

ashitasekaiga.jp

 

 ジャンルとしては恋愛要素がベースのパラレルワールドありのSFものです。フルCGなのが一番の特徴だと思います。見てはいないですが『シドニアの騎士』がCGを使っているし似通っているところがあるのではないかと思います。

 

 見た感想としてはレビューで見たほとんどのことはそう思えるなという感じでした。3DCGが苦になる人からすれば微妙だと思えるし、序盤で出てくる大御所声優によるナレーションの突然さに笑える人は笑えるだろうし(これは自分も笑えたけど)、話の作りが終盤詰め込みすぎておかしいなどなど、あとどっかーん。まあ確かにそこで引っかかる人は楽しめないでしょうが、期待値が元から高くなかったこともあって、それに世界観が大きい割に時間が限られていたと思えたらそこらへんは大目に見ることができました。ただ、タイトルとポスターの画が割と詐欺なのは痛いかなー。

 

 僕が思えたよかった点としては、1つは話が急転するまでの展開なら、もう1つの世界が存在して同じ人物の命がリンクしていること、主人公とヒロイン、それからそれぞれがリンクしているもう1つの世界の人物同士の関係性はおもしろい作りでした。

 

 そしてもう1つおもしろいと思ったのがそれぞれの世界の違いでした。2つの世界は平和と戦いと対極にあるのですが、進んでいる時間は同じなのに平和な世界と比較した時の戦いの世界の方のデザインに興味が湧きました。平和な世界というのは要するに僕たちのこの世界なのですが、それに対して戦いの世界ではアンドロイドが出てくるのですが、その容姿が整っていないのです。特撮モノのザコ敵のような。しかしながら正三角形が盛んに出てくるのです。三角形といえば強度的にも強く最小の多角形であり、最低限で最効率の図形と言えるでしょう。そこから推測できるのは実用性が第一でデザインは重視していないということです。それがそれぞれの世界の美しさ・価値観の違いとして現れていると思えました。

 

 こういう世界観の映画があるという程度に見ることができれば好きな映画の幅が広がることになる映画だと思えました。