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【「聲の形」感想記】

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 半年ぐらい録り貯めしてあった映画『聲の形』を見ました。録画したのは、それ以前にも映画のタイトルはテレビCMでも聞いたことがあるぐらいには知っていたのですが、去年見に行った映画「リズと青い鳥」と同じ制作会社で同じ監督の山田尚子だったこともあって興味が膨らんだということがあってでした。 

koenokatachi-movie.com

 

 ネタバレに気を使わなくていいほど誰もがストーリーを知っているのではと思いもするのですが、とりあえずあらすじまでに。主人公の石田将也は小学校の頃に、転校生で聴覚障がいを抱えている西宮硝子をいじめました。それもあり硝子は転校してしまうのですが、一方の将也も過度ないじめぶりから他の人から逆にいじめのターゲットにされて孤独になってしまいます。そして高校生になった時に再び硝子に再会して、そのことから周囲の人たちとの関係性の揺れ動きを描いた作品です。

 

 見て率直に思った感想は、ストーリーもすごいですが、それを見事に引き出した京都アニメーション・山田監督すげーな、です。最初に京都アニメーションの作品を1つ挙げましたが、他には「リズと青い鳥」のおおもとの「響け!ユーフォニアム」、それから「けいおん!」、あと先月見に行った「たまこまーけっと」です。3つとも高校生活を題材にしていて、本当に京アニで山田監督に学校生活ものを請け負わせたら必ず成功すると言っていいのではないでしょうか。

 

その上、音響監督には鶴岡陽太さんという方がいるおかげで劇中の音楽がこれまたおもしろい。作品に溶け込んでいるのではなく、京アニらしい誇張されたアニメ映像に負けないいい具合の目立つ音楽がいいアクセントになっています。

 

 そして映画の中でワンポイント挙げるとすれば、終盤の打ち上げ花火!打ち上げ花火といえばお祭りですが、お祭りで上がった花火をあのような表現のために使うとは・・・。僕が今まで見てきた作中の花火の中で1番愕然とした使われ方でした。

 

 そんな山田監督の次の映画が「響け!ユーフォニアム」の続編が4月にやるので待ち遠しいです。

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