気分やさんの気ままなブログ

【8回目のインタビューゲーム回顧録】

 今回でやった回数が8回目になるインタビューゲームをやってきました。(インタビューゲームのやり方はこちらからどうぞ!) しかしいつもとは違った初めての部分もありました。

 

客観的に、フラットに見ることで気づくこと

 今回いつもと違ったのは2人組でやるのを3人組でやって、聞き手・話し手の他に観察役というインタビューの様子を見ているだけの役があったのでした。実はこれはインタビューゲーム会を開いていただいた方へのインタビューゲームをただ見たいという僕のワガママなお願いから3人組でやる流れになったのでした。申し訳なさもあったのですがやはり気づくことはいろいろありました。それは第3者として関与せずに見ることに集中したことで気づけることでした。1つはあいづち・うなづきや目線などの非言語の部分についてです。どれだけ相手に目線を向けているかやメモしている時の目線やあいづち・うなづきといった部分を深く見れました。もう1つは両者のやり取りの流れについてです。見ることに集中していたので、この質問の言い方いいなと思ったりインタビューの流れが変わったのに気づけたり、それからお互いの相性がよさそうだということさえ感じました。ちなみに僕はインタビューする時に最近は質問の形を相手の価値観の核心を突く度合いで変えることを心がけているのですが、驚くことに質問の形を変えていることを見ていた人に気づかれました。観察役おそるべし・・・!

 一方で、第3者には気づけないものがあるということに気づけたのは予想だにしていないことでした。それはやり取りをしている両者だけにしか感じることができない安心感や信頼感といった空気感です。聞き手の人がパソコンでメモを取っていたこともあり目線がパソコンに行きがちで傍から見てると、話している人のびのび気持ちよく話せているのかな?・・・、なんて思ったのです。しかし終わってから聞いてみるとそんな違和感はなかったようです。というのはメモしながらでもあいづちを入れたりメモを止めて質問している時には目線を向けていた上に、きっと話し手に聞き手はメモをするものなのだという認識を持てていたからというのもあるのだと思います。この気づきは絶対に見ていないと気づけないことなのでやってよかったと思ったのでした。

 それからどの順番で役を担うかでも感じることや気づくことが変わりもしました。それとこういった気づきは自分がやる時との比較によって気づいているとも思えました。一方で、見ていて考えることが起こるとその間にどういったやり取りをしていたか見聞きしそびれてしまったのですが、聞くことと考えることを両立することってできるのでしょうか?

なんか教育実習で授業観察をしている時のようで、教育実習前に授業観察のやり方の実習としても使えるほどだなとも思ったのでした。

 

話し手も1周回って気楽な立場でない

 少し前にインタビューゲームを別のところでやったという知り合いの人が書いた感想で「話し手は相手の問いを足掛かりに話すことが大事」と、話し手の中に「聞く要素」があることに気づいたというものがありました。それと対で、聞き手にも相手の質問を引き出すために時には自分の経験や考えを添えた上で質問をすることも必要という聞き手の中に「話す要素」があるということにも気づいていてここ何回かで心がけていることでもありました。

 その一方で前回やった時に思ったことがあります。それはインタビューゲームにおいては話し手は気楽だなということです。日常生活では話を振られると何を話せばいいか分からず上手く話せなくなってしまうので嫌なのですが、インタビューゲームでは質問する側に主導権があるので聞かれたことに沿って答えさえすればいいから何も考えず気楽にやればいいやと思ってしまっていたのです。

 その慢心さゆえにあることが起きてしまいました。話しているうちに相手の質問を忘れてしまったのでした。聞きなおせばもう一度言ってくれはしますが問題は相手の質問を忘れたという事象です。なぜ忘れたかというと要するに聞いていなかったのです。相手の質問を聞いていなかったのです。相手はこれまでの僕のこういう流れで話を聞いてきてこういう意図で訊いたんだろうなと考えながら聞く必要があったのです。ですから、確かに相手の質問に沿って話せばいいのですが、1周回って考えながら話さなければいけない、そう思ったのでした。インタビューゲーム、よく聞くことの大切さに目が向きがちですが、話すことが聞くことの対になっているだけあって話すことにもきっと同等の大切さが潜んでいてそれに気づくものでもあるのではないでしょうか。

 

インタビューゲームはまるで将棋

 以前からこれは思っていたことでもあったのですが、今回で一層将棋と似ていると思いました。

 まずインタビューをする前準備です。インタビューするまでに訊きはじめはどういう質問にしようかとかどういうことを話すことになるだろうかとか考えることがあります。(ただ今回は驚くほど何も考えていなかったのですが)しかし考えたとしても実際はやり取りの中で方向性は決まっていくものでたとえ事前にどれだけ深くシナリオを考えてきたとしてもそれ通りになることはありません。将棋も作戦を立ててきても実際は相手の指し方で変化するものです。

 あと、僕の質問の仕方には特徴があるとも言われましたが、核心を突く度合いによってと先ほども書きましたが、まるで将棋の寄せから詰めにかかるのと同じようだと気づきました。最初はさぐりさぐりで自分の駒を相手にぶつける感じ。そして相手の核心に少しふれられたように思えたら少しずつ寄せていく。そしてこうじゃないかなと確信が持ててきたら詰めにかかるように方向定めて質問をしていく、そんな感じです。

 それから今回あった観察役は将棋の立会人なのだと感じました。きっと見ながら同じように自分だったらこうするとか今のこの手はどうなのかとか考えているのではないでしょうか?

 もう1つ。将棋が言葉の代わりに盤上でコミュニケーションをとっているというのならインタビューゲームはどうなのでしょうか?本当に言葉でコミュニケーションをしているのでしょうか?気持ち・心とかその空間の雰囲気とか2人が共通に感じれていることでコミュニケーションしているようにもここまで書いていて思いました。

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