気分やさんの気ままなブログ

【経験の短所】

 さっきテレビでたまたま耳にしたのですが、林修さんが出ている番組で算数のかけ算の順序に関する採点の問題の話をしていました。最近、SNSでかけ算の順序に限らずいろんな事例を目にします。かけ算の順序の採点に対する是非については僕が云々お話しするよりもそれこそもっとすごい人がちゃんと根拠づけて述べていらっしゃるのでおいておきます。では何についてかというと、どうして今日になって大きくこういったことが騒がれるようになったのかということについてが気になったのです。

 騒がれるようになった一番の要因はSNSという拡散力のあるツールが発達して老若男女いろんな人に発信されるようになったことで1つ1つの点が線にもそれ以上の物にもなったからでしょう。ですがそれだけでなく2つの捉え方ができるのですが「教育の流れ」が根底にあると思います。

 1つ目の教育の流れというのは今の指導者が自分が昔学習した時の過去の経験を従順に従っているという教育の伝承という面です。僕も小学生の頃に答えの単位になる方をかけられる数として最初に書くと習いました。それもあってそれこそ世間で騒がれているのを目にした時まではずっとそうなのだと思い込んでいました。

 もう1つの意味での教育の流れというのは教育の風潮の変化です。戦時中の頃は教師は聖職者、先生の言うことが絶対だというものでした。それ故に自分が習ったことを従順に教えていたのではないでしょうか。しかし今となっては聖職者時代は終わり、思考することが重要視され、その中にある批判的思考がうたわれてきたことで学ぶ側にも力がついてきたからなのではないでしょうか。

 じゃあ結局は何が大切なのかというとその時の教育の風潮に敏感になりその都度適応していくことが大切なのだと思います。経験がすべてではないということなのでしょう。場合によっては過去に経験した時とは現状は違うからとその経験から外れなければならないことが起こるのです。もしかしたら「経験を活かす」ということはそういったことも含んでいるのかもしれません。