気分やさんの気ままなブログ

【教えるではなく気づかせる・感じさせる】

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 最近少しずつ読んでいる本がこちらの『未徹在』です。著者は日本ハム監督の栗山英樹さんです。本を買った時のブログでも書いたのですが僕が栗山さんに惹かれていた部分というのは、直接見たことはないのですがそんな自分でも知れるテレビやメディアでのインタビューの時に発せられる言葉や印象からです。それから東京学芸大学卒と教員養成大学に通っていたというところで共通点があるというということで人を育むという視点で見ていて面白い雰囲気を持っていると感じたからです。

 そんな栗山監督が書いたこの本の中でこういった選手になっていってもらいたいという選手像に自分で気づけたり感じられたりすることができる選手とあったのです。これが僕の子どもたちに数学を学んでもらう上でなってもらいたい理想像と重なったのです。「数学は感性である」このように数学というものを捉えています。これというのは黄金比などといった「美」でもあれば大学でやるような高等数学に対してでもあります。がそれほど高級な話でなくとも小・中学生が習う(捉え方によっては無機質とも言える)形式的な計算の中にも言えているのです。いかにその当たり前の作業の中に感動を感じたり不思議だと思ったり応用できないかと思ったり、それがあるからこそ数学の世界は今日でも広がっていると思えたのです。故に僕は塾とかで受験のために数学を教えることはきっとやれないでしょう。僕にとって数学と心は切っても切り離せられないものなのです。ですから栗山監督の指導にとても共感しました。

 それと同時に感じたのは自分自身がその感性を人に伝わるように伝えられるようにする必要があるということです。本のその部分に挙げられていた例として元ヤクルトの古田さんの打撃理論の解説が紹介されていてそれに栗山監督が感心していたのです。ということは監督とか教師といった指導者には感じたことを相手に伝えられるスキルが必要だと。ですから今らくだプリントでまだ「算数」をやっていますがその上でやった時の感覚を大切にしていますが、それを自分だけでなく他の人に伝えられるようにすることも考える必要があるのだなと思わされたのでした。