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【数学におけるさまざまな暗記】

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 『子どもに教えたくなる算数』という本の中に書かれていたことの中に数学の勉強について“数学は暗記”かどうかに触れていました。

 

 この本を読むまでは9:1ぐらいで暗記ではないと思っていました。暗記に当てはまることといえば、例えば九九とか2のべき乗の2・4・8・16・32・64・128・256・512・1024とか、1周が360度などのような、根本のルールや計算するにあたってよくでてくる数はノータイムで出せるようにしておく程度だと考えていました。

 

 しかし、この本には「暗記」という1つの言葉でもいろいろなものがあるということが書かれていました。

 

 1つ目は「パターン暗記」といったような、この問題にはこのやり方でという僕が非常にやってほしくないものです。要するに教科書に載っているような問題ならできても、難関校の受験問題や難しい参考書、もしかすれば教科書の章末問題にさえ対応できなくて沈んでいくあれですね。きっと数学に対して暗記というとこれを想像すると思います。

 

 ですが数学には他にも暗記の要素があると書いてあります。2つ目は「イメージの暗記」と紹介していました。例えば“二等辺三角形は線対称の図形である”とかでしょうか。これの場合であればこのように暗記しておくことで「線対称」のイメージをもつことができ、別の時に突然「線対称」という言葉が出てきてもこのイメージから思い出せるということです。英語や国語の熟語・慣用句などもこうやって覚えることがあるでしょう。

 

 もう1つあったのは「ストーリーの暗記」です。例えば、2元連立方程式であればどうやって考えるかというとどちらかの文字を消して片方を求めるわけですが、次の3元連立方程式はというと基本的にはやはり1つの文字を消して2元連立方程式に落としこむわけです。そういったストーリーさえつかんでいれば、やったことがない4元・5元・・・が出たとしても1つずつ文字を減らしていけばいいのだと分かるでしょう。個人的にはこれに対して「暗記」という言葉を使うのには違和感を覚えますが、「暗記」というよりは「慣れる」というところでしょうか。

 

 根本的に言葉には“ゆれ”があることは考えてきていたことですが、数学に関してでも関係することだったとは・・・!