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【今期の異色ながらも深いアニメ】

 ご存知の人は言うまでもないでしょうが、今期やっているアニメの中でひと際異色を放っている「ポプテピピック」というアニメがあります。どういった部分が異色かというと僕が回収しきれないほど話の中に他の作品のパロディがあるという部分もなのですが、それだけでなく30分の中で15分の話をそのまま2回繰り返しているのです(笑)

 ただし前後半で代えていることがあります。それはそれぞれで別の声優さんを起用しているのです。たったのこれだけなのですが、これがとても大きいことなのです。こんな変なアニメに有名どころか大御所声優をも起用しているのです。2話の後半には主役の2人(女子高生)に古川登志夫さんと千葉繁さんが声を当てました。ドラゴンボールのピッコロとラディッツです(笑) ただこういった大胆な起用がいわゆる「中の人つながり」のパロディネタや別作品の空気感をにおわせているのです。そのため前後半同じ話であっても僕はそうですが、見ている他の人も見飽きてないでしょう。

 しかしながらこんなアニメを紹介した理由が別にあります。それが先ほど紹介した古川登志夫さんのツイートです

 

声優個々の演技論の違いが明確に分かるポプ子とピピ美の複数キャスティング。ある意味、俳優教育、声優教育に一石を投じるコンテンツにも思える。基礎訓練(土台)は同じでもその上に建てる演技論(家)は多様。極論にせよ「演技論はプロの表現者の数だけ有る」は成り立つ、と。

 

つまり、視聴者目線だと「違って面白いな~」だけど演技側からすると「自分」らしい演技で引き立てなければならなかったけど自分らしさが引き立つアニメになっていたのでしょう。

アニメというジャンルにも新しさというものがあって型から外れることで気づくことがあるという、価値観を与えてくれる教材としてもおもしろいアニメなのです。

 

 ・・・ちなみに3話にはフリーザーとセルが共演していてさらにドラゴンボールしています(笑)